...圧(おし)にのせた石の数々はわずかに水を出た磧(かわら)であった...
泉鏡花 「絵本の春」
...暴漢は貴重なる数々の物品を奪っていったが...
海野十三 「深夜の市長」
...人間ならぬ人間が人類に数々の芸術を伝授した...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...その脚が豊かにたたえている魅力的要素の数々をなんとしたら伝えられるだろうといたずらに焦(あせ)るばかりで...
高見順 「如何なる星の下に」
...この猫にまでも数々の苦労をかけるばかりか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...古代の微笑の数々が...
中井正一 「美学入門」
...戦争の数々の暗い話の中では...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...帆船芸術の極致といわれた数々のティー・クリッパアは...
服部之総 「黒船前後」
...時空観念と同様に数々の難問がある...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...仄暗い室内に浮き上つてゐる数々の寝台...
北條民雄 「続癩院記録」
...机に山と積まれたきらきら輝く中には、髪飾り、四列首飾り、数々のブローチ、二、三組のイヤリング、それに一握りの石は組み物からもぎ取った物だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...初めて鞄の中に投げ込まれていた数々の小包を開いた...
松本泰 「謎の街」
...第二巻もまことに面白く数々の感想をそそるものでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或る人がクレアンテスに対して弁証法的詭弁の数々を浴びせると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに見落したのはこの古い都に今も数々伝わる手工芸の工房である...
柳宗悦 「京都の朝市」
...『おもろ草紙』に保存せられた数々の詞曲の中には...
柳田国男 「海上の道」
...今日(こんにち)までの苦い思い出の数々を...
吉川英治 「私本太平記」
...数々の鳥の音を聞きわけて鳥の習性を話してみたり...
吉川英治 「新書太閤記」
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