...洋服入りのボール箱の数々や...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼も今まで数々の女に恋をしかけたが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...たとえば「怪談」の中にも現われまたこの百物語の数々の化け物の中から特に選び出される光栄をもったような化け物どもが...
寺田寅彦 「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」
...此(この)家(うち)の最初の主の稲次郎と密通以来今日に到るまで彼女の不届(ふとどき)の数々を烈しく責めた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玉だ! 誰が何時(いつ)撒(ま)いたのか、此枝にも、彼枝にも、紅玉、黄玉、紫玉、緑玉、碧玉の数々、きらり、きらりと光って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...せめてめまぐるしいものや数々のものに心を紛らす...
中原中也 「山羊の歌」
...数々悪口なんか言って――」錦太郎はポロポロと涙をこぼしながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これらの空想による理性の間違いの実例の数々の考察が...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...素晴らしい生物は数々いますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...私達にこよなき亢奮の夢を誘つたところの数々の著書に就いての感想を披瀝したいのが私の希ひであつたのである...
牧野信一 「三田に来て」
...そこに独特のいつくしみ合いをもって生きつつある歌の数々は...
宮本百合子 「歌集『仰日』の著者に」
...彼女が同じソルボンヌ大学で既に数々の重要な物理学上の発見をしていたピエール・キュリーと知り合い...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...憂いの数々によりて人間の精神を研磨しつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その美しいものの数々がこの村で出来る...
柳宗悦 「陸中雑記」
...今までにない数々の品を産んだ...
柳宗悦 「和紙十年」
...たとえ数々の物語は事実のままでなかろうとも...
柳田国男 「海上の道」
...恐ろしい出来事の数々を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...馬鹿囃子――鼻の動的表現(四)昔から認められている「鼻の表現」の数々をここまで研究して参りますと...
夢野久作 「鼻の表現」
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