...自己の能力に對する眞實な愛惜と敬虔な謙遜とを持たなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...未だ見るを得ざるものに對する敬虔なる豫感がある筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分達は嚴肅な敬虔な心持で先生の大往生を見守つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして君は理想と現實の間に横たはる距離に對して、誠實な、敬虔な、鋭敏な感覺を失はなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...敬虔なる真理の帰依者(きえしや)スピノザも亦(また)斯(か)くの如くなりき...
石川啄木 「閑天地」
...敬虔な情を以て神に感謝したくなると言つた...
石川啄木 「葉書」
...もう少し先生が新思想に対して親切な敬虔な態度をもつて御覧になることは先生御自身の為めばかりではなく先生がお導きになる多くの先生を信頼してゐる生徒たちの為めにどんなに幸福なことか分らないと思ひます...
伊藤野枝 「S先生に」
...いっしょに遊びましょう」それは敬虔な云い方であった...
田中貢太郎 「放生津物語」
...伯母さんはながいあひだ夢みてゐたお阿彌陀様のまへに坐つてあの晩のやうな敬虔な様子で御礼を申しあげてるのであらう...
中勘助 「銀の匙」
...山をけがすまいとの敬虔な行儀も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...大仏殿のほうへ這って行く敬虔なすがたが見られる」アフリカ大陸の暗黒地帯...
久生十蘭 「新西遊記」
...形式的な所作やポーズや演技の敬虔な効果を感じ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...敬虔な印度人の頭に再び侮辱を加へしめないやうな強大な力の波が起らねばならぬ...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...体をも特別の注意と敬虔な心とを示す態度にちゃんと整えてから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるえらい敬虔な著者*が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々のオルガンの神々しい調べや我々の歌ごえの荘厳敬虔な調和を聞いては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)わたしは敬虔な気持で自分にむかって懺悔する時...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...神様に祈るような敬虔な声を出した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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