...未だ見るを得ざるものに對する敬虔なる豫感がある筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして君は理想と現實の間に横たはる距離に對して、誠實な、敬虔な、鋭敏な感覺を失はなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...敬虔な情を以て神に感謝したくなると言つた...
石川啄木 「葉書」
...私たちの鑑賞眼からすれば何の美的価値もない仏像に対して敬虔な信仰を捧げている厳粛な事実は...
高見順 「仏像とパゴダ」
...どんなに敬虔な信者であっても...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...伯母さんはながいあひだ夢みてゐたお阿彌陀様のまへに坐つてあの晩のやうな敬虔な様子で御礼を申しあげてるのであらう...
中勘助 「銀の匙」
...そこに差別を見出さぬのは目的物に對する研究者の敬虔なる態度の全く同一なるが故である...
長塚節 「教師」
...この娘を敬虔な女性に育てておこうとしたのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この敬虔なる儀式が済むと...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...尊い玉ででもあるかのように両手で捧げ持っている敬虔なようすも...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ベルナアルさんの歩き方のうちで最も敬虔な歩き方だということを知ると...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...純情で敬虔な本性なのに一種陰鬱な片意地なところもあって...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...敬虔な処女を堕落の淵へ追ひやりますが...
牧野信一 「フアウスト」
...朝夕の祈りに敬虔な気持で連り...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...最も賢明で敬虔な人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この敬虔な御寄付を! どんな行いも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それでモンテーニュは最後にえらく敬虔な文字をつらねてカムフラージュをしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あるえらい敬虔な著者*が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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