...果してみんなが殊(こと)の外(ほか)彼を尊敬するようになった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...もう時間が無いから失敬する』と五圓札を疊の上に放り出して置いて段梯子をとん/\と降りる...
高濱虚子 「俳諧師」
...僕はおまえを尊敬するようになった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の時分の大きな神社を一般に尊敬するやうになりましたり...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...改めて君の作品を尊敬すると共に...
直木三十五 「春夫偏見」
...かつ崇敬する理由を数箇条にして述べてみるならば...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...尊敬する理論であってさえも短いあいだそこに留まることをしない...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...あなたが尊敬するとおっしゃったクラムの名前をおとしめておられるのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「尊敬するフーラー博士よ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あなたを聖者として尊敬するでしょう……」夫人は一言も答えなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...時代後(おく)れに今日までもわが邦一派の学者が尊敬するほど真面目な人物でなかったと知る...
南方熊楠 「十二支考」
...式のことなどを私の尊敬する老僧がありまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...啻(ただ)抽斎の配偶として尊敬するのみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...良人の活動力を尊敬する心が...
矢田津世子 「女心拾遺」
...わが尊敬する十時さんは...
柳田國男 「名字の話」
...そのブルが作った毒瓦斯(ガス)に当てられた連中を尊敬するわけに行かないだろう……...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...尊敬する気にはなれないし...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...そうしてこの尊敬する父から上記のごとき手紙を受け取ったのである...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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