...上街道(かみかいだう)越前(ゑちぜん)を敦賀(つるが)へ出(で)たのに――爾時(そのとき)は...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...この倫敦のコックネーと称する言語に至りては我輩には到底わからない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...敦忠がまだ左近少将であった時分に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...しかし僕が倫敦(ロンドン)に来てどんな事をやっているかがちょっと分る...
夏目漱石 「倫敦消息」
...倫敦塔の歴史は英国の歴史を煎(せん)じ詰めたものである...
夏目漱石 「倫敦塔」
...人情が敦厚(とんこう)なれば...
新渡戸稲造 「自警録」
...そこで十年前二度目に倫敦に行つた時...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...飄然と倫敦へ移ってきたのである...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...一年の大半は倫敦(ロンドン)に暮している...
松本泰 「緑衣の女」
...(敦子と春子に)今日は...
三好十郎 「樹氷」
...敦子 そら、だから、そんないいかげんな――春子 だって、いいかげんだか、どうだかがどうしてわかるの? 男の方とはただいろいろとお附き合いをしていただけですもの、深いことは私にわかりゃしないわ...
三好十郎 「樹氷」
...敦子 そんな、そんな馬鹿な、あなたそいじゃ、まるで――木戸 (それまで黙々として聞いていたのが、敦子をおさえて)まあまあ敦子、そんな、お前のように、そう一気にまくし立てても、しかたがないじゃないか...
三好十郎 「樹氷」
...お嬢さんの敏子さまは横浜の敦子さま御夫婦のお世話で芸者にはならずにすんだようで...
三好十郎 「樹氷」
...薄夫も敦(あつ)しと...
山路愛山 「英雄論」
...あれは俺が倫敦(ロンドン)で買ったのじゃが...
夢野久作 「人の顔」
...其れに倫敦(ロンドン)では上野公園に幾倍する大きな公園が幾つも街の中に有つて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...倫敦(ロンドン)以来晶子が慣れない徒歩を余り続けて少し疲労して居るので一晩此処(ここ)に泊つて明日巴里(パリイ)へ帰る事にした...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼は、附近の泰山にいる強盗群を語らって、強盗の領袖(りょうしゅう)、孫観(そんかん)、呉敦(ごとん)、昌(しょうき)、尹礼(いんれい)などという輩(やから)に、「山東の州軍を荒し廻れ...
吉川英治 「三国志」
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