...が、※(ぱっ)と燃えてる松明(たいまつ)の火で、おくれ毛へ、こう、雪の散るのが、白い、その頬を殺(そ)ぐようで、鮮麗(あざやか)に見えて、いたいたしい...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...花散るや鈍な鴉(からす)の翅(はね)あたり四月十一日 七宝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...活けてもすぐ散る...
種田山頭火 「其中日記」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...飛び散る碧血(へきけつ)を浴びて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...櫻が散ると御用もひと休みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花は土から咲いて土に散る...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...虚空を飛び散る速さで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...または汽車の過ぎた後で罌粟(けし)が散るとか...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
......
正岡子規 「病牀六尺」
...墓場の道は草が生え木の葉の散るにまかせていた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ふちを溢れて日光の裡に散るばかりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...箱根の山葵は直ぐに散る...
村井弦斎 「食道楽」
...主客ともに睡(ねむ)ることなしに夜通し宗教を談じているのであるが、荒く吹く河風(かわかぜ)、木の葉の散る音、水の響きなどは、身にしむという程度にはとどまらずに恐怖をさえも与える心細い山荘であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...散るまで好きなように生きるだけさ...
山本周五郎 「初蕾」
...虞美人草(ぐびじんさう)の散るままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼のすがたは煙の如く起っては散る兵団に囲まれた...
吉川英治 「三国志」
...何ら気の散ることなく...
吉川英治 「親鸞」
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