...鬱情(うつじょう)を散ずるに急なる...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...年々外国人のその地に来たりて金を散ずるによると...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その他は興味あれば集まり興味去れば散ずる去就常ならざる遊離分子であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...酒色にも飽くことの出來ぬ其鬱結を散ずる爲めにやつてゐたのであるが...
高濱虚子 「俳諧師」
...散ずるための気晴らしか? その点はハッキリせぬが...
橘外男 「仁王門」
...その散ずるや供給の遠心力あればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...善く積て善く散ずるの道に依り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...善く積て善く散ずるの道に依り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夜のやみを散ずるどころか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...散ずる時は全く一日一夜で失くしてしまつた...
内藤湖南 「藏書家の話」
...会散ずるに先立ち...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜に入つて人は段々に散ずる...
長塚節 「記憶のまゝ」
...これを山中に散ずるよう命じ給うた...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...演説はもって智見を散ずるの術なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...生徒が散ずれば散ずるまゝにして置け...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...わたくしの此疑を散ずるには足らぬのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諸役人を誅(ちゆう)し富豪を脅(おびやか)して其私蓄(しちく)を散ずるかの三つより外(ほか)あるまい...
森鴎外 「大塩平八郎」
...その逆を伐つ日まではこれを開いて秘力を散ずるなかれ...
吉川英治 「三国志」
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