...散々な妖原(ばけはら)だといいますで...
泉鏡花 「活人形」
...Sは散々な目に遇はされて...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...あれから僕は散々な目にあってしまった」「やっぱりそうだったかい...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...散々な目に会わされたのであるが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...私はヴェランダから地面に引きずり落され散々な目にあいました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...散々な目におあわせしたんですの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...しかも眼がわるく胃がわるく散々な体...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...まことに散々な有様でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...散々な目に会って居る所へ...
谷崎潤一郎 「少年」
...鎌倉の一と夏はこんな始末で散々な終りを告げ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...かえって散々なことにされてしまってかわいそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お石は其時世を越えて散々な目に逢って来たのである...
長塚節 「太十と其犬」
...二年前生捕られて散々なぶりものにされた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長い間散々なぶりものにされた腹癒せが一ぺんに出來たやうな氣がしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散々な目に遇(あ)ったからだ...
堀辰雄 「三つの挿話」
...左久馬散々な目にあって逃げて行く...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...上野の丘ではかえって散々な目に遭い...
吉川英治 「剣難女難」
...マゼラン海峡に達するまでに既に散々な目に逢っている...
和辻哲郎 「鎖国」
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