...散々な妖原(ばけはら)だといいますで...
泉鏡花 「活人形」
...まことに散々な有様でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...おまけに散々な目に遭(あ)わされて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...散々な目に会って居る所へ...
谷崎潤一郎 「少年」
...かえって散々なことにされてしまってかわいそうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さつさと歸れ」「へエ――」ガラツ八は全く散々な敗北でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散々な目に逢はせて追ひ出さうとかゝりました」十二になるお玉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長い間散々なぶりものにされた腹癒せが一ぺんに出來たやうな氣がしたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幕府は散々な目にあっている...
服部之総 「尊攘戦略史」
...左久馬散々な目にあって逃げて行く...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...又はうっかり腰弁さんを下宿さして散々な眼に会った未亡人なぞがいくらもある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...扨(さ)て門を這入ってみると北風(ほくふう)枯梢(こしょう)を悲断(ひだん)して寒庭(かんてい)に抛(なげう)ち、柱傾き瓦落ちて流(りゅうけい)を傷(いた)むという、散々な有様だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...戦(いくさ)にすりゃ散々な敗北だな」親分が悪く言われるのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...散々な部下の敗北を...
吉川英治 「三国志」
...散々なていで済州(さいしゅう)へ逃げ帰った官兵は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...散々な敗北だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...毛利方の「ほうろく火矢」で散々な目に逢った...
和辻哲郎 「鎖国」
...途中散々な目に逢って...
和辻哲郎 「鎖国」
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