...堂堂たる日本の批評家たちもちつとは僕等に同情して横暴なる歌人や俳人の上に敢然と大鉄槌(だいてつつゐ)を下(くだ)すが好(よ)い...
芥川龍之介 「変遷その他」
...恐らくは彼は更に敢然として「多數」を排斥したであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...敢然として実行計画をたてた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そこで市兵衛は敢然と先にたって入坑し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こんどは敢然と報いた...
太宰治 「乞食学生」
...かっぽれが固パンに敢然と挑戦(ちょうせん)したのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...それで哲学者は敢然として「真理」のために奮起するのかと思えば決してそうではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...グリゴリイが全力をあげて主人のために敢然として立ったのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼らは敢然と大道から離れて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嘗ての同志救助に敢然と立ち上りました...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...なお心中に言わんと欲することを敢然として口に出すがごときは...
新渡戸稲造 「自警録」
...敢然として断わるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敢然と平次に立ち向ったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな良い人はありません」お夏は敢然として頭を振りあげるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こうなった上は敢然と阪井と決闘するほかはなくなりました...
久生十蘭 「ハムレット」
...敢然として樹立されました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その血潮は、ふだんの柔弱を滅却して、敢然と、彼の気愾(きがい)を立派に叩き直した...
吉川英治 「剣難女難」
...そういう思いきった事をも敢然となしうる強力な精神が...
吉川英治 「源頼朝」
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