...堂堂たる日本の批評家たちもちつとは僕等に同情して横暴なる歌人や俳人の上に敢然と大鉄槌(だいてつつゐ)を下(くだ)すが好(よ)い...
芥川龍之介 「変遷その他」
...恐らくは彼は更に敢然として「多數」を排斥したであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼の虎穴に敢然と飛び込んで...
太宰治 「惜別」
...酔漢を相手に敢然と格闘して縁先から墜落したほどの豪傑と...
太宰治 「花吹雪」
...敢然と肯定してはいっていった愛の生活...
豊島与志雄 「二つの途」
...人は精神の故に敢然と堪へるのみでなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...敢然としてそれを拒絶したので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...相手はなんであろうとぼくは敢然として挑戦に応ずるよ」照国の誠一は...
野村胡堂 「九つの鍵」
...そんな事はありません――どつちかと言ふとよく眠る方です」お美乃の敢然と振り仰ぐ顏...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敢然として抗議しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない...
二葉亭四迷 「旅日記」
...畜生!」と痛烈な一語を残して敢然と其処を立ち去った...
細井和喜蔵 「女給」
...敢然と××(5)政府に戦ひを宣した英雄的な中国のプロレタリアートと貧農の決死隊きみらの隊列の進むところ××××(6)の××(7)は惨敗し土豪・劣紳・買弁が影を潜めたよし!×(8)仏英米の強盗ともが...
槇村浩 「出征」
...敢然として難詰している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわば世をあげて狂っていた中に、ただひとりモンテーニュだけが、こうして、敢然と、『随想録』の中でその非をならしたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...敢然としてこの精神を支持し宣揚して行かねばならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...相手が敢然とさけんだ事実に...
吉川英治 「銀河まつり」
...しかるに彼は、すでに六、七百年の伝統を有する末期のシナ禅宗の中に飛び込むとともに、敢然として、このただひとりなる如浄を正しとしたのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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