...敢然として斯(か)う云ひ得た彼の卓見と自信とは偉とすべきです...
芥川龍之介 「ポーの片影」
...こんどは敢然と報いた...
太宰治 「乞食学生」
...グリゴリイが全力をあげて主人のために敢然として立ったのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それを俺はどうしようというのか?敢然と歩いてゆくべき途が一筋ほしい...
豊島与志雄 「反抗」
...この大任に敢然とついた素人としてのマックリーシュの心境は...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...敢然(かんぜん)峻拒(しゅんきょ)して二百キロを歩んでウィーンに帰ったことなどもあった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この私がするものか」お仲は敢然(かんぜん)として喰つてかゝりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敢然と平次に立ち向ったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕等はそれを敢然として拒絶しなければならぬことが多い...
山中貞雄 「気まま者の日記」
...敢然と口をひらくと...
吉川英治 「江戸三国志」
...相手が敢然とさけんだ事実に...
吉川英治 「銀河まつり」
...時に、一人の敵将が、背に張(ちょうこう)と書いた旗を差し、敢然、彼の道をふさいで、長い鎖の両端に、二箇の鉄球をつけた奇異な武器をたずさえて吠えかかってきた...
吉川英治 「三国志」
...降参に如(し)くなしとのご方針か」「しかり!」と張昭は敢然答えた...
吉川英治 「三国志」
...奇襲の敵は少数ときまっている」曹操は、山を降りると、敢然、陣頭に出て乱れ立つ味方をととのえた...
吉川英治 「三国志」
...「くそっ、小癪な」新田方のうちにも、敢然、指揮をとって、もう本格な合戦腰の吠えをあげる輩(やから)もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...敢然(かんぜん)と試合場(しあいじょう)のほうへ帰ってきたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...敢然と述べるべき議論を吐いたのは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...義澄はもう敢然と...
吉川英治 「源頼朝」
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