...敢然として耳を傾けなかった理由が如何に明白であるよ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...石にかじりついても親子三人でやってゆきますと言って八つになる姉と三人で敢然と立ち上りました...
上村松園 「今日になるまで」
...敢然として実行計画をたてた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...敢然その家の中へ突入した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...妻子と王位とをふりきって、敢然として、一介の沙門(しゃもん)となり、そして決然、苦行禁慾の生活に入られました...
高神覚昇 「般若心経講義」
...われ非力なりと雖もいまは黙視し得ずと敢然立つて...
太宰治 「お伽草紙」
...彼は自分にとって恐ろしいその婦人のもとへ敢然として歩き出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この大任に敢然とついた素人としてのマックリーシュの心境は...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...その挑戦に対して敢然として応じたヘンデルは見事に勝つことが出来たが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そんなへマな事をするでせうか」金兵衞は敢然として振り仰ぐのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どのような警察官が敢然とこれを告発する勇気を持つであろうか...
久生十蘭 「魔都」
...猛省すべきならば敢然と省みよう...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...私は敢然と汝(死)を迎えよう...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...時に、一人の敵将が、背に張(ちょうこう)と書いた旗を差し、敢然、彼の道をふさいで、長い鎖の両端に、二箇の鉄球をつけた奇異な武器をたずさえて吠えかかってきた...
吉川英治 「三国志」
...奇襲の敵は少数ときまっている」曹操は、山を降りると、敢然、陣頭に出て乱れ立つ味方をととのえた...
吉川英治 「三国志」
...敢然(かんぜん)と礼(れい)をしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かれの胸板(むないた)を敢然(かんぜん)とついてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いかなる外交の秘策も敢然として行いきる...
吉川英治 「新書太閤記」
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