...堂堂たる日本の批評家たちもちつとは僕等に同情して横暴なる歌人や俳人の上に敢然と大鉄槌(だいてつつゐ)を下(くだ)すが好(よ)い...
芥川龍之介 「変遷その他」
...石にかじりついても親子三人でやってゆきますと言って八つになる姉と三人で敢然と立ち上りました...
上村松園 「今日になるまで」
...落ちた仮面「此奴(こいつ)がッ――」ドドンと帆村は敢然(かんぜん)引き金を引いた...
海野十三 「蠅男」
...敢然その家の中へ突入した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...数学の自由性を叫んで敢然立ったのは...
太宰治 「愛と美について」
...敢然(かんぜん)たる言葉を私は...
太宰治 「鴎」
...私は敢然として悠然として...
種田山頭火 「其中日記」
...それで哲学者は敢然として「真理」のために奮起するのかと思えば決してそうではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...終わりになると彼女はいつも敢然として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の一人娘が敢然禁を犯してヤルートへ渡ったが...
中島敦 「光と風と夢」
...人は精神の故に敢然と堪へるのみでなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...たとえ彼女を殺しにかかったところで彼女は敢然と首を伸したであろう...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...敢然と口をひらくと...
吉川英治 「江戸三国志」
...むかし、朝日新聞社の編輯局へ、白刃をもつた暴漢がちん入し、敢然、それと渡りあつて、文史朗氏の入院をみた事件がある...
吉川英治 「折々の記」
...敢然たる急追には出なかった...
吉川英治 「三国志」
...敢然とひとり真っ先に起って...
吉川英治 「源頼朝」
...おもしろい」敢然と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...危険を顧みず敢然としてフロイスを庇ったのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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