...世を果敢(はかな)むの余り...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...なかなか勇敢な人種であった...
海野十三 「火星兵団」
...果敢(はか)なく頼りないものはない...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...外交にまで話を或る程度自由に進めることを敢えてせざるを得ない...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...真実へ向かって勇敢に突進する...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...勇敢謙譲な心の人々...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二つとなき勇敢なる護衛者であったことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...狐疑(こぎ)して居(ゐ)るやうな其(その)容貌(ようばう)とは其處(そこ)に敢(あへ)て憎惡(ぞうを)すべき何物(なにもの)も存在(そんざい)して居(ゐ)ないにしても到底(たうてい)彼等(かれら)の伴侶(なかま)の凡(すべ)てと融和(ゆうわ)さるべき所以(ゆゑん)のものではない...
長塚節 「土」
...取り敢(あ)えずは...
中谷宇吉郎 「語呂の論理」
...真夜中の様子を見ると言った勇敢なる八が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...」と彼は取敢へず返事をした...
北條民雄 「間木老人」
...勇敢なスコットランド部族は真実を追求する習わしが多々あった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...みなこのように果中にただ雌花のみを具えていて敢て雄花を見ない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...然るに私はここにそれを敢てしようと思う...
森鴎外 「不苦心談」
...敢(あ)えて避けてはいなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...敢えて晩節の生涯を逆賊の名に堕し去るの盲挙(もうきょ)をなさしめたその原因が何であったか? ――という謎と同様に...
吉川英治 「新書太閤記」
...もとより僕たちも敢えて人後に落ちなかった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...西太平洋の島々はスペイン船の勇敢な探検の舞台となっていたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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