...その男(おとこ)はせかせかとはずむ呼吸(いき)を鎮(しず)めも敢(あ)えず...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...勇敢にやつちまへ...
阿部徳蔵 「美術曲芸しん粉細工」
...その危険に際しては実に勇敢に戦ひます...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...自己の法則の上に頼ることを敢へてすることが出来ないものである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...しかし客観性の強い俳句にあっては敢(あえ)て客観性という事を主張する...
高浜虚子 「俳句への道」
...敢て問ふ公等は天下を取るの資格ありや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勇敢な理想主義の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君たちは勇敢で、まっすぐに進んでゆく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やはり取敢(とりあ)えずの息つぎとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...「セメント」を上演した写実劇場(元はモスクワ芸術座第三スタジオと呼ばれていた)は新しく「勇敢な兵士シュヴェイクの冒険」を脚色上演しはじめた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...(c)敢えて問う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此身すでに國體高い低いを敢て問はない...
吉川英治 「折々の記」
...おぬしの織田説には敢て...
吉川英治 「黒田如水」
...敢然横合いからぶつかって行った者がある...
吉川英治 「三国志」
...そして曹丕の旗艦以下、魏の全艦隊が、いまや淮河(わいが)の隘路(あいろ)から長江へと出てくる気配を見たので、一夜に沿岸全部の偽装をかなぐり捨て、敢然、決戦態勢を示したものである...
吉川英治 「三国志」
...敢えて慇懃(いんぎん)な心づかいをした...
吉川英治 「新書太閤記」
...賤ヶ嶽、柳ヶ瀬の戦いを通じ、柴田の敗因は、一に玄蕃允の“中入(なかい)りの居着(いつき)”にありとされてあるが、こう観じてくると、むしろ玄蕃允の失策は、局地的であったに反し、勝家の誤謬(ごびゅう)は、それ以前に、異体脆弱(いたいぜいじゃく)なものを、敢えて、内容にゆるしていたという根本的な誤謬を冒(おか)していたことがわかる...
吉川英治 「新書太閤記」
...進退維(こ)れ谷(たに)まり敢(あへ)て良策を案(あん)するものなく...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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