...床の中で不取敢(とりあへず)新聞を読む...
石川啄木 「菊池君」
...象徴派の幽婉(ゆうえん)体を翻(ほん)するに多少の変格を敢(あへ)てしたるは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...高射砲隊の沈着勇敢なる戦闘を期待す」――防空司令官から...
海野十三 「空襲下の日本」
...敢へて之に対して復讐を企てる如きことは無いであらうか...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...○ 寺の雪頽(なだれ)なだれは敢(あへ)て山にもかぎらず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あのツルゲネーフの書いた「勇敢なる小雀(こすずめ)」という短篇があります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...われ非力なりと雖もいまは黙視し得ずと敢然立つて...
太宰治 「お伽草紙」
...敢て内閣の門戸を開放して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...放屁や小便や野糞(のぐそ)までも詩化するほどの大胆を敢(あえ)てするものはなかったようである...
永井荷風 「妾宅」
...敢(あえ)てそれに向おうともしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い間反革命(××)軍や帝国主義諸外国の重囲のうちにあらゆる困難に耐えて勇敢に闘い...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...勇敢な子供は、名も知らぬ草木の果を噛んで試食した...
浜本浩 「甘い野辺」
...唯一の方法は勇敢に突き進み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...最も勇敢にして最も進取的なゲルマン種族の子孫の住むところとなっていた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...敢然と起って朝(ちょう)の御盾とならなければならぬ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...そんならその少女が死んだためにこの世を果敢(はか)なんで……なぞと又...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...決して敢(あ)えなく無辜(むこ)の命や文化を亡ぼすものでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...再度の指令の来るまで取り敢えず留まろうというのであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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