...それがひねつこびた教坊(けうばう)の子供らしくなくつて...
芥川龍之介 「京都日記」
...天下も亦(また)教坊と等しきのみ...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...かの唐人(とうじん)孫綮(そんけい)が『北里志(ほくりし)』また崔令欽(さいれいきん)が『教坊記(きょうぼうき)』の如きいづれか才人一時の戯著(ぎちょ)ならざらんや...
永井荷風 「葡萄棚」
...故(ゆえ)あつて再び身を新橋(しんばし)の教坊(きょうぼう)に置き藤間某(ふじまなにがし)と名乗りて児女(じじょ)に歌舞(かぶ)を教(おし)ゆ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...年十三にして既に名をその地の教坊(きょうぼう)に留(とど)めき...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...八重多年教坊(きょうぼう)にあり都下の酒楼旗亭にして知らざるものなし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...教坊の楽は芸者楽の支那名である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その頃新橋教坊の出身で...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...内教坊(ないきょうぼう)(宮中の神前奉仕の女房が音楽の練習をしている所)や内侍所(ないしどころ)ではこんなかっこうをした者がいると思えて源氏はおかしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御所の内教坊(ないきょうぼう)辺の楽師を迎えて師匠にさせていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...教坊の楽女たちが美音をそろえて歌いだし...
吉川英治 「三国志」
...教坊の奏曲は、彼女のために、糸竹と管弦の技(わざ)をこらし、人を酔わしめずにおかなかった...
吉川英治 「三国志」
...貂蝉が再び起つと、教坊の楽手は、さらに粋を競って弾じ、彼女は、舞いながら哀々(あいあい)と歌い出した...
吉川英治 「三国志」
...ただの教坊の妓(おんな)でもなさそうだが」「お気に召しましたか...
吉川英治 「三国志」
...教坊府(きょうぼうふ)の妓女(おんな)たちが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...教坊の妓女(おんな)たちが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――自(みずか)ら言う もとはこれ京城(けいじょう)の女家は蝦蟇陵下(がまりょうか)にありて住む十三にして 琵琶を学びえて成り名は教坊(きょうぼう)の第一部に属す曲罷(おわ)りては曾(かつ)て善才(ぜんさい)を伏せしめ粧(よそお)い成りては 常に秋娘(しゅうじょう)に妬(ねた)まれ五陵(ごりょう)の年少は 争って纒頭(はな)を贈る詩は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...下手(へた)な説教坊主ぐらいはやるし...
吉川英治 「茶漬三略」
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