...こうした敗頽(はいたい)気分に満ちている...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...これによって世道の敗頽を防ごうと企てるのはもはや今日の時世には適せぬことである...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...あるいは世道人心の敗頽に対して種々の救治策を試みて...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...これほど私を敗頽(はいたい)させた不出来な仕事が終つてから...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...一度(ひとたび)その秘戯画に現はれたる裸体画を検するものはその骨格の形状正確にして繊巧を極めし線の感情の能(よ)く敗頽(はいたい)的気風に富める漫(そぞろ)に歌麿を思はしむる所あるを知るべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...都(すべ)て敗頽(はいたい)と衰残(すゐざん)の影が...
三島霜川 「昔の女」
...何か此う敗頽の氣と埃とに體も心も引ツ括めて了ふかと思はれて...
三島霜川 「昔の女」
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