...最も救いのない不幸の象徴として理解しているのである...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...そうしてこのようにいかなる意味でも救いのないものは所詮芸術の対象として適当なものとは考えにくいのである...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...いずれも救いのない姿のように陰気だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あまりにも救いのない陰惨な光景だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...なんという救いのない狂乱...
太宰治 「皮膚と心」
...多少怪しいところのあるこうした救いのない境遇の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...救いのないことを...
中島敦 「光と風と夢」
...一方にはまたその救いのない絶望感のために...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それほど深刻にして救いのないものだったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...私は救いのない小説は嫌いだ...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...この暗い救いのない風景は今日殆どすべての人に共通するもののようにおもわれる...
原民喜 「悪夢」
...救いのない気持で人はそわそわ歩いている...
原民喜 「夏の花」
...マクドナルドの労働党ではどうにも救いのない状態だった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...救いのない長夜の闇(やみ)に迷うのもこうした関係から生じる煩悩(ぼんのう)が原因になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だから救いのないところに苦しみはあり得ないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どうその頃の人の矛盾や救いのない貧乏の沼を察しても...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索