...あなたのお声がした時にはほんとうに敵の中から救い出されたように思ったんですもの……まあしかしそんな事は弁解するにも及びませんわ...
有島武郎 「或る女」
...大声上げて救いを呼べど...
泉鏡花 「活人形」
...何とかして救いたいためだった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...而も我がセントー・ハヤオを救い出す道なく...
海野十三 「壊れたバリコン」
...誰も救いの声を聞いて駆けつけてくれる者もない有様だから...
海野十三 「地球盗難」
...そのウルランド氏を堅固(けんご)な硝子函(ガラスばこ)の中から救いだすには...
海野十三 「見えざる敵」
...彼の救い主の黒衣婦人が恐ろしくなった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...たった一人の救いの神でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...灯をかざしている救いの手の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の文章は救い難く古い...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...傍人蛇を殺して鳥を救いしも...
南方熊楠 「十二支考」
...古木邸からつなを救い出したあと...
山本周五郎 「風流太平記」
...満寵は徐晃を救いだして...
吉川英治 「三国志」
...すでに首尾よく黄忠や張著を救いだして...
吉川英治 「三国志」
...それが求める救いの滑稽とを...
吉川英治 「私本太平記」
...元々、世の外にいて、戦乱はもちろん世事一切にも関(かか)わらぬとしている者が、自分に生じた災難だけを、その世間の中で生きている者へむかって「助けてくれ」と、救いを乞うのも、虫のいい料簡だった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の声も救いには思えない...
吉川英治 「私本太平記」
...どうその頃の人の矛盾や救いのない貧乏の沼を察しても...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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