...他手(ひとで)を借りずにもう一度あの男を救いだす工夫をしようと決心して...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...今一人はかつて浪子を不動祠畔(ふどうしはん)に救いしかの老婦人なり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...形而上学を科学から救い出そうとした医者であり哲学者であるH・ロッツェから発する(H. Lotze, Logik)...
戸坂潤 「科学論」
...空間と物質とは単純に救い難いように対立しているのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...きみはもうぼくがあの時わざわざきみを救いに行ったのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼にとって天の救いであった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此の男の言葉の・極めて叮嚀(ていねい)な・しかし救いの無い調子が耳について仕方がない...
中島敦 「光と風と夢」
...救いの道はたった一つ「お園...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...救いを求めるように平次を見上げながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...板はすぐに彼を雪から救い出してくれた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あなたが般若の五郎さんを救い...
火野葦平 「花と龍」
...だが救いへの道は自力の道のみではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...辛(から)くも救い出して来たのでございました」「あ...
吉川英治 「黒田如水」
...天下の塗炭(とたん)を救い...
吉川英治 「三国志」
...――釈迦(しゃか)のいう救いもない末法末世(まっぽうまっせ)がやって来たかと見きりをつけているばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...伝馬牢(てんまろう)から救い出すことができると思う...
吉川英治 「松のや露八」
...救い上げてやると...
吉川英治 「源頼朝」
...道元にとってはこの種の救いは「凡夫迷妄の甚だしき」ものであった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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