...船はもう一個の敏活な生き物だ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...無論頭腦の敏活な人...
石川啄木 「雲は天才である」
...小樽は敏活な活動地である...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...学生時代の敏活な血液と筋肉とはもうなかった...
豊島与志雄 「オランウータン」
...敏活な委員会をもってつながるとき...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...芸術で敏活な人が生活では頓馬であることもあり得る...
中原中也 「芸術論覚え書」
...ド……ドツ ド……ドツ青いペンキ塗りの通用門が群れた肩に押されると敏活なカメレオン達は職工達の血と油で色どられた清算簿をかゝえて雪夜の狐のやうにヒヨイヒヨイランチへ飛び乗つて行つてしまふ...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...青いペンキ塗りの通用門が勢いよく群れた肩に押されると敏活なカメレオン達は職工達の血と油で色どられた清算簿をかかえて雪夜の狐のようにランチへ飛び乗って行ってしまう表情の歪んだ固い職工達の顔から怒りの涙がほとばしってプチプチ音をたてているではないか逃げたランチは投網(とあみ)のように拡がった巡警の船に横切られてしまうとさてもこの小さな島の群れた職工達と逃げたランチの間は只一筋の白い水煙に消されてしまう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...マーニャが、天性の勤勉さ、緻密で、敏活な頭脳を、こうしてごく若いころから自分の功名のためだけに使おうなどとは思いもしなかった気質こそ、後年キュリー夫人として科学者、人間としての彼女の真価をきめるものとなったと思います...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...儲ける人って何と頭が敏活なのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして非常な敏活な...
室生犀星 「幼年時代」
...さっそく必要な対策を命じた後(頭の敏活なこの人はそれがきわめて迅速だった)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...火山行動の最も敏活な...
柳田國男 「地名の研究」
...教養ある敏活な一婦人と成りたい事です...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その敏活な性情は内助のみならず...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...あのウワ背丈(ぜい)がある敏活な曲者(くせもの)とは...
吉川英治 「江戸三国志」
...「あっ……あの高い塀を」驚くべき敏活な動作を見せつけられて...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の敏活な行動が始まった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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