...……本庁ではいま暁団を追いまわしているんだが、敏捷な奴で、団長の江戸昌をはじめ団員どもがすっかり何処かへ行ってしまった...
海野十三 「獏鸚」
...随分敏捷な女どもには違いないが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...極めて特殊の敏捷な者であったら...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...二輪馬車から敏捷な容子で下り立った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...その身体(からだ)のこなしの敏捷なことは驚くべしであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その瞬間の米友の挙動は驚くべき敏捷なものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏捷な赤蠅はけはいを覗って飛び去るので容易に捕ることが出来ない...
長塚節 「太十と其犬」
...時々岩間に敏捷な姿を現わす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...すぐ眼の前を敏捷な姿で後から/\と続いて通り過ぎて行く...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...その犬の敏捷な点がではない……眠相にしている姿勢丈がである...
松永延造 「職工と微笑」
...実家(さと)の方へ」もう仕事のつづきにかかっているとき子の敏捷な指先の動きに...
「今朝の雪」
...提督がまだ艦長でゐた時、恐ろしく敏捷な、小さいシンパンジイを連れてゐた...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...敏捷なる人等快活な我輩どもの組は「莫愁会」と云ってね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不意に鋭い輝きをもつて現れた敏捷な女の靜けさはいづれ奇怪な事實にちがひないのだ...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...なお敏捷な諜者(ちょうじゃ)を放って...
吉川英治 「三国志」
...敏捷なひとみを持って...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてその敏捷なすがたが...
吉川英治 「私本太平記」
...敏捷な物がたがいに追いまわし...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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