...より敏捷な岩と氷の巨匠が...
石川欣一 「山を思う」
...悪がしこい叔父の智慧と敏捷な挙動は最大の利器であった...
伊藤野枝 「わがまま」
...あの敏捷な怪物が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そして昼間のおつかなびつくりな挙動とは打つて変つた敏捷な足どりで...
薄田泣菫 「独楽園」
...随分敏捷な女どもには違いないが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...極めて特殊の敏捷な者であったら...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...二輪馬車から敏捷な容子で下り立った...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...互いに付け入る隙をうかがう敏捷な生き物のように...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...天性の敏捷な米友は易々(やすやす)と塀を乗り越えてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪戯(いたずら)にしてもあまりに敏捷な悪戯でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏捷な赤蠅はけはいを覗って飛び去るので容易に捕ることが出来ない...
長塚節 「太十と其犬」
...時々岩間に敏捷な姿を現わす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...すぐ眼の前を敏捷な姿で後から/\と続いて通り過ぎて行く...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...敏捷な悪魔はそこにあつた袋の中へ潜(もぐ)りこんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...アノ敏捷な雀とサラリとした瀟洒な姿の竹とは好い取り合せでしょう...
牧野富太郎 「植物記」
...実家(さと)の方へ」もう仕事のつづきにかかっているとき子の敏捷な指先の動きに...
「今朝の雪」
...そこには何一つ敏捷なものがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なお敏捷な諜者(ちょうじゃ)を放って...
吉川英治 「三国志」
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