...それほどまでに雄の持つ比類のない敏感さは...
薄田泣菫 「独楽園」
...耳や手が人なみはずれた敏感さで...
壺井栄 「赤いステッキ」
...あのものぐさと敏感さとには...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...美や神秘に対する子供の敏感さよ...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...恋するものの敏感さで...
野村胡堂 「女記者の役割」
...特殊な鋭い「敏感さ」やがあり...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...妻らしい敏感さで第六感を働かしてゐるやうであつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...母を気づかう敏感さであった――母が知らないのにあなたが出かけてはいけません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...少女特有の敏感さによつて...
堀辰雄 「聖家族」
...たといみや子が夫婦間の特別な敏感さを利用して熾(さかん)に暗号を送ったとしても...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...その生い立ちとともに与えられた資質や一種の美的姿勢や敏感さから...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...頭の動く敏感さでかかず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間のピンからキリまでの感覚のむき出しの敏感さにみちたものであったらどんなによろこばしいでしょう! そういう作家こそ文学の歴史の上向のために寄与し得る作家です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...からだも痩せ落ち物音に敏感さが失われている...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...その顔から、少女の敏感さで、伊予子には母の泣くわけがうすら分る気がした...
矢田津世子 「女心拾遺」
...こうした手術者の意図に対する敏感さと...
夢野久作 「少女地獄」
...このような刺戟に対する敏感さと...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...もしそれだけの敏感さを持つて知らしてくれたら...
横光利一 「書翰」
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