...強い者、大きい者を小さくするために、故意に、世間の眼の前に、その敵を持上げる事ではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...生得の柔和な人が故意に強がっているようなわざとらしさを感じる...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...まれには隠れた未来を故意に呼び出す不吉な言葉とも解釈した...
夏目漱石 「門」
...故意に軽く彼にぶつかり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...私が故意に解散を遅らせたのは...
久生十蘭 「魔都」
...「故意にわが國の信用金庫を誹謗し...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...故意に文三に立腹さしてそして娘と手を切らせようとした……どうも可笑しい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...故意に特別列車を転覆させたことは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...されておると故意に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...もつと叔母に対して親密な観察(作者が故意に省いた気持は解る)を施してもいゝ...
牧野信一 「海浜日誌」
...やがてはわたしの帰来と知つても故意に扉を開けようともしなかつた...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...貴島が故意に嘘を言つているとは私にはどうしても思えない...
三好十郎 「肌の匂い」
...瞼(まぶた)を張り切らせようと故意に引き伸ばしているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故意にそう仰(おお)せられるのではないかと...
室生犀星 「玉章」
...故意に冷然と構えていた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...「まさか故意に、あのような供を召連れて来たわけでもなかろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...骨肉の情愛などにはひかれておらぬぞと、そう故意に、あなたの面目を犠牲にして、大勢へしてお見せになったのです」「…………」「一面にまた、あなたへも、兄弟とはいえ、わが命令には、平(ひら)御家人同様、絶対に服従するのだぞ――と、暗に大勢のなかで誓わせたことにもなりましょう...
吉川英治 「源頼朝」
...故意に斬り人(て)が無理をした痕(あと)が歴然とその刃こぼれに読める...
吉川英治 「山浦清麿」
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