...涙を流し放題に流して...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...拡がり放題にしてあった南風除けのための周囲の椎の大木の枝を...
犬田卯 「沼畔小話集」
...庭も荒れ放題になって...
太宰治 「正義と微笑」
...草が生え放題に生えてゐるさまや...
田山録弥 「花束」
...それからは手当り放題に色々なのを読んだが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...さればといつて玉泉寺のアメリカ人も勝手放題に歩きつて放つてはおけない...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...さるを今の作者の無智文盲とて古人の出放題に誤られ...
二葉亭四迷 「小説総論」
...家の中をふら/\と歩きつて思ひつき放題にどんな恐しい惡戲でもしてたのですからね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ビールを飲み放題にさせているはずだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...破れ放題になつてゐる障子を見ても鬱陶しかつた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...手当り放題に一つ撮まんで出して見ると...
森鴎外 「金貨」
...神について好き放題に語っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――一日じゅうはいはいと云いなり放題になっていた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...女は留さんを騙(だま)し放題に騙したあげくどこかへいなくなってしまう――そして留さんの気の抜けたような馬鹿踊がしばらく蒸汽河岸を陽気にするのであった...
山本周五郎 「留さんとその女」
...行きなり放題に飛込んで...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...張飛の飲みたい放題に...
吉川英治 「三国志」
...したい放題にこの世の物を慾の煙の中に攫(さら)って短く往生してしまうのだ...
吉川英治 「親鸞」
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