...その怠惰にして放逸なるものは悪衣悪食...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...狂気じみた放逸な騒々しい人間であると言い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仔鷲や気儘夫人などの放逸な滑稽(こっけい)劇と洒亭の小唄(こうた)とにすぎなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...卑猥(ひわい)と道徳とを和解させんとする「男らしい淡泊(たんぱく)さ」――結婚に淫蕩(いんとう)の様子を与えながら結婚を保護する放逸な貞節さ――いわゆるゴール風なのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その放逸な作品のうちの所々に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蒼(あお)ざめた怪しげな顔つきの者や放逸な口つきの者が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...主人を裏切り汚すために身を潜める放逸な下僕がするような...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...放逸な半人半山羊神(サチール)たちを...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...放逸な若人達の織りなした一つの悲劇だつた...
南部修太郎 「死の接吻」
...それまでの放逸な生活を一掃したばかりのあとで...
堀辰雄 「花を持てる女」
...が、また他方からいえば、彼は詩を作ることを、自分でも放逸な、元来は道に外れたことのように感じていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...予『出曜経』三を見るに〈意は放逸なる者のごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...放逸ならぬ者能く大海を渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...放逸な仮宅(かりや)生活や...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...まさか仏蘭西(フランス)人は是(これ)等の放逸な歓楽を以(もつ)て外国の旅客(りよきやく)を巴里(パリイ)に招致しようとするのでもありますまい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...我等の放逸なる性精を矯めんとの御心(みこころ)しらひなりけんと思ふに...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...どこかにそうした放逸な風もあった人だったかと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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