...放縦なる生活を喜びしものなり...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...後者は微塵(みじん)も算盤気(そろばんけ)がなくて自由な放縦な駄々(だだ)ッ子(こ)気分を思う存分に発揮していた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...元来露西亜の思想なるものは極めてオーソドックスな官僚的階級差別心と頗る放縦なユートピヤ的空想とあるのみで...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...あの人はどうかしていますね」帆村は軽く笑って「几帳面なのか放縦なのか...
海野十三 「地獄の使者」
...これまでよりも一そう放縦な一そう猛烈な...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...大体が放縦なことのできぬ持ち前であったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...放縦な生活を楽しんでいた...
田中貢太郎 「竇氏」
...そしてこの放縦なキリスト教主義は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...放縦な生活を続けて行った若菜...
野村胡堂 「音波の殺人」
...以前の放縦な生活を改めて自信ある...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...もっとも放縦な気まぐれにふけり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...私の放縦な仲間たちのなかで...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...放縦な逸楽を得たい欲念が起って...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...愛から女性は放縦な性慾の対手と成るに甘じる場合がある...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...放縦な男のような行為は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...放縦な時代のせいだとしておゆるしいただけるだろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...万太郎の放縦な行蹟(ぎょうせき)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...時として私の想像力はあらゆる限界を逃れ幻想的な連想の諸王国をあてどなく彷徨った――この失われた世界とキャンプで出会った狂える恐怖にまつわる私自身の最も放縦な夢との間に関連性を糾おうとさえしながら...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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