...放縦なる生活を喜びしものなり...
芥川龍之介 「恒藤恭氏」
...常から放縦な恋愛を顰蹙(ひんしゅく)する自分は大杉のかなりに打明けた正直な告白に苦虫(にがむし)を潰(つぶ)さないまでも余り同感しなかったのを気拙(きまず)く思ったと見えて...
内田魯庵 「最後の大杉」
...やはり本当の意味での放縦な...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...中で最も放縦なマンハイムは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてこの放縦なキリスト教主義は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...親なる人のゲラゲラ笑いは無制限に放縦なものになってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の放縦な生活を改めて自信ある...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...この島で比類のない無頼放縦な生活がつづけられていたのである...
久生十蘭 「海豹島」
...どうかするとあまりに放縦な想ひに眩惑されて重苦しくなることさへあつたが...
牧野信一 「雪景色」
...彼らの民事制度及び放縦な掠奪精神について彼が与えている記述がそれだけで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...放縦な逸楽を得たい欲念が起って...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...宮という放縦なことを常としていられる方は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...放縦な時代のせいだとしておゆるしいただけるだろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...放縦な恋愛の旺盛さ狂暴さを用いようとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...例えばわたしのようにどんな拘束をもきらう放縦な性格は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっと放縦な・もっと旺盛な・愛の交わりを求めないではいられないのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...万太郎の放縦な行蹟(ぎょうせき)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...我々一人一人の脳裏にまともな頭の持ち主ならとても口にできない種類の放縦な推測が巡っていたことなどないと断定する程ナイーヴにはなれない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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