...さらぬだに世間の毀誉褒貶(きよほうへん)を何の糸瓜(へちま)とも思わぬ放縦な性分に江戸の通人を一串(いっかん)した風流情事の慾望と...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...放縦なる生活に陥れんとするものあるは戒むべきである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...さうした放縦な笑によつて引き起されるあたりの不安と動揺とのために...
薄田泣菫 「独楽園」
...大体が放縦なことのできぬ持ち前であったから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...放縦な生活を楽しんでいた...
田中貢太郎 「竇氏」
...甘えるような驕慢(おごり)と、放縦な情欲とが、次第に無恥な自分を、お増の前にも突きつけるようになった...
徳田秋声 「爛」
...精悍放縦な美しいシャム猫でアユーチアと呼ばれていた...
豊島与志雄 「文学以前」
...この島で比類のない無頼放縦な生活がつづけられていたのである...
久生十蘭 「海豹島」
...そして生れつき放縦な多くの哥薩克たちはまたもや戦地へと出征した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...どうかするとあまりに放縦な想ひに眩惑されて重苦しくなることさへあつたが...
牧野信一 「雪景色」
...昔の放縦な生活の名残(なごり)をとどめているようにおっしゃるのが残念です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴公子に共通な放縦な生活をするようなことも好まなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三輪崎とかいう男は放縦な生活をしているので...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...それでも皆を放縦な官能の発動で迷わせて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...これから先き放縦な心持ちになって...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...こういう放縦な自由の中を飛びまわられるよりは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は尾張中将の放縦なる若殿徳川万太郎の側付き...
吉川英治 「江戸三国志」
...これらの放縦な幻覚はいきなりその恐るべき性質を保持するようになったのではなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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