...しかも放埒な性質のため...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...放埒なまでに無思慮な原稿を見て...
戸坂潤 「読書法」
...自業自得だ』かういつて私は断えず自分の半生の放埒な径路を悔んだ...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...親方が放埒なもんですからね...
長塚節 「おふさ」
...それも極(きま)りが悪い」二十三年前の放埒な生活に思いを馳せたのでしょう...
野村胡堂 「死の予告」
...徳之助は放埒な男ではあつたにしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思うぞんぶんに放埒な所業をつづけられたのは...
久生十蘭 「無月物語」
...放埒な若者が寝そべつてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...放埒な遊び人であることはその顔を見れば一目で分る! 燃えるやうな緋の寛袴(シャロワールイ)に*ジュパーンをまとひ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...妻の行ひ悪敷(あしく)放埒なれば家を破る...
福沢諭吉 「女大学評論」
...そしてたつた一人の放埒な兄より他にない次郎が可憐に思はれたりした...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...むしろ退いて惰眠を貪るかまたは単に放埒な夢と取りとめもない幻影を楽しまざるを得ないことになる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...放埒な様子をしながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...以後俺唯一人暮し遂に詩人としての放埒な生活を営むに至つた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...真紀子のどこにこんな放埒なものが潜んでいたのかと...
横光利一 「旅愁」
...彼もまた、放埒な時代には、長い航海の後では、よくその支那女達を知つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...母も父の放埒な行状や家事の行く末にクヨクヨするのを忘れて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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