...源一は矢口家(やぐちけ)のおかみさんから譲(ゆず)られた裏通りの一坪の地所から放れるつもりはなかった...
海野十三 「一坪館」
...夜のしらじらと明け放れると共に...
太宰治 「虚構の春」
...夜の明け放れる頃には夜来の嵐は篠(しの)つくような驟雨(しゅうう)を名残として鳴りをひそめ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...今日においては井上侯爵中心時代を全く放れる必要がある...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...明け放れるのにしたがって霧の濃くなった空の艶な気のする下を二条の院へ向かった薫は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このまま放れることはないでしょうね」「決して...
山本周五郎 「風流太平記」
...ちよつと突つついてはちよつと放れる...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...一人は傍から放れることは出来ないから...
横光利一 「欧洲紀行」
...ただ辰子から放れることだけになつてゐるのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
...前から俺は俺の友と一人放れる毎に自分の臆病な警戒心がたまらなく不快であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...此の前から一人友達から放れる度にいづれ總ての者が自分から放れて了ふときが來るだらうと思つてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...自分に飲み込めるまではこれから放れることの出来ぬ性質である...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ひっ附いていると突き合うくせに放れると心配になる久慈の善良な明るさが...
横光利一 「旅愁」
...その精神は具体物を見詰めた末にそこから放れるという...
横光利一 「旅愁」
...もう久慈から放れることが出来ないらしかった...
横光利一 「旅愁」
...久慈もだんだん感動を覚えなかなか放れることが出来なくなった...
横光利一 「旅愁」
...パリを放れると損をすると思い込んでいるんだから...
横光利一 「旅愁」
...放れる覚悟もしたりして来た筈だのに...
横光利一 「旅愁」
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