...怪物はパッとドアを開け放つと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...王侯のやうな光をきら/\と放つてゐるのであつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...その創(きず)が腐臭を放つがゆえだともいい...
中島敦 「李陵」
...客がゐないので小さな窓はみんな開放つてある...
中原中也 「その一週間」
...今日吾々が子供の時から耳にタコが出来るほど学校で聞かされた常套語の元祖を放つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...ここかしこに白き薔薇(ばら)が暗きを洩(も)れて和(やわら)かき香(かお)りを放つ...
夏目漱石 「薤露行」
...僕は二階の窓から彼等の体操を目撃するたんびに古代希臘(ギリシャ)の婦人を追懐するよ」「また希臘か」と主人が冷笑するように云い放つと「どうも美な感じのするものは大抵希臘から源を発しているから仕方がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...火を放つた八百長お七は火焙(ひあぶり)になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はそれを解き放つのが怖い...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...得意気にそんな形容を放つて...
牧野信一 「秋晴れの日」
...私は泉水に眼を放つて茫然と煙草を喫(ふか)してゐた...
牧野信一 「或る日の運動」
...」デモスゼネスが掌を上半空に伸して云ひ放つと...
牧野信一 「山彦の街」
...母にこの質問を放つて...
牧野信一 「余話」
...汝らこれを塗らぬ故身体悪臭を放つと蔑せらるる例は毎々見聞した...
南方熊楠 「十二支考」
...「うるせえな」と寝ながら言ひ放つ土方風の男...
三好十郎 「おスミの持参金」
...おれたちはこんなヒドい目に會うんだ」と言い放つ者がいたりする――つまり...
三好十郎 「肌の匂い」
...――早々、馬をとばして、陣々に触れ、趙雲が通るとも、矢を放つな、石弩(せきど)を射るな、ただ一騎の敵、狩猟(かり)するように追い包み、生け擒(ど)ってこれへ連れてこいと伝えろ!」鶴の一声である...
吉川英治 「三国志」
...一弩(ど)を放つと...
吉川英治 「三国志」
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