...それはまったく無限の底ぬけ井戸のなかに矢を放つような無駄な努力かもしれない通信をかくのごとくただいま私がやっているわけは...
海野十三 「放送された遺言」
...しかも一種の芳(かんば)しい香(か)を放つ草もある...
徳冨蘆花 「草とり」
...これは何かの場合如何にも自然にふつと現れ出るその人本來の姿に對して放つ...
南部修太郎 「氣質と文章」
...音の速度よりも早いロケット弾に仕掛けて目的地に放つとしたらどうであろう...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...「放つて置けば大黒屋の亭主は本當に首でも縊(くゝ)るかも知れませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのまゝ放つて置いたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...放つて置くわけにもまゐりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父は不心得者は放つて置け――と申しますけれども...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「放つて置いてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...放つても置けないやうな氣がする」「ハイ」お靜は素直に支度を始めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さまざまのアクセントを放つ...
原民喜 「火の唇」
...皆さん!」冬子が突然さう云ひ放つて二人の腕から村瀬を奪はうとした...
牧野信一 「女に臆病な男」
...可憐な道化者の為に精一杯の拍手を放つた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...ひたすら流言蜚語(ひご)を放つことを任務としていた...
吉川英治 「三国志」
...鷹を放つ容子(ようす)もなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼からくわっと殺意を放つと...
吉川英治 「新書太閤記」
...父の放つ激語の端などで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...それ/″\の木の匂を放つてゞも居る樣な眞新しい落葉のから/\に乾いたのを踏んで通るのが好きだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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