...空き家にして放っておくより法がない有様である...
海野十三 「雷」
...ただ増税を図って憲法は勝手次第に放っておくという政府には...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何分か放っておくのだから...
高見順 「いやな感じ」
...夜になって全貌が明らかになるまでこの事は放っておくことにした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...大人が余りやきもきしないで放っておくというのも一法であるが...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...黙って放っておくのです...
夏目漱石 「私の個人主義」
...放っておくと、請合怪我人ぐらいは拵(こせ)えるぜ」ガラッ八は一生懸命ですが、平次は一向驚く様子もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この上放っておくとお上の御威光にもかかわる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...放っておくがいい」「だって親分」「たぶん馴合いの若いのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...放っておくと何をやり出すかも解らない」「えッ」「解ったか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今頃まで放っておくものですか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いくらも自殺する可能性のあるここにただひとり放っておくということは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...放っておくと、二人でどこかへ行ってしまいそうで、あぶなくてしょうがないから、離すわけにはいかない...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...夫人が黙って放っておくわけはない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...こんな道の真中に危険な穴をあけたまま放っておく筈がなく...
久生十蘭 「魔都」
...みなでこれを放っておくれといった...
久生十蘭 「黄泉から」
...暑気あたりに苦しんでそこに卒倒した不幸な若い婦人をそのまま放っておくほど...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...それでも立たん奴は暫く氷った土の中へ放っておくことです...
夢野久作 「戦場」
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