...梶(かじ)棒を放すが如く下に置きて予が方へ駆け寄りしが...
饗庭篁村 「良夜」
...立派な音楽は聴く人を凡ての地上の羈絆(きはん)から切り放す...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...賃銀奴隷状態から彼れ等を解放する為めに...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...人をおツ放す樣なことはすまい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...K劇場じゃ上へ下への大騒ぎで」冷たく突っ放すように言う...
高見順 「如何なる星の下に」
...日本を近代化へ解放する方向にあったことは疑われない...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...突っ放すのも気の毒で...
豊島与志雄 「山吹の花」
...手当を終って脚から手を放すと「水盃」と...
直木三十五 「南国太平記」
...そのまま突き放すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...手放すに忍びなかったのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...わたしが鞍から降りて手綱を放すと...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...明石は子を放すまいと固執する力が弱って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一度は金力を茶から追放すべきである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かれらを釈放するように...
山本周五郎 「山彦乙女」
...男子は従来の独占を捨てて有らゆる職業を女子に開放する時機が早晩来ることを自分は期待する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...「……放すよ」彼は首尾よく牢をぬけ出して...
吉川英治 「私本太平記」
...突き放すようにいうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...突っ放すようにいって笑った...
吉川英治 「平の将門」
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