...さらに方針を改めて請願に同意したとてもいささかも不都合はないと信ずる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わしもそう思っている」とおおせになり、なお改めて、「ではこれから、そちら二人と若郎子(わかいらつこ)と三人のうち、大山守(おおやまもり)は海と山とのことを司(つかさど)れ、雀(ささぎ)はわしを助けて、そのほかのすべての政(まつりごと)をとり行なえよ...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...改めてていねいに掃除をし直し...
高神覚昇 「般若心経講義」
...改めて俺は精一杯の大声をあげた...
高見順 「いやな感じ」
...こゝに改めてF家のおばさんにお礼を申上げなければなるまい...
種田山頭火 「其中日記」
...そのようなことを改めて言われますと...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...亭主は改めて仏頂寺らの前へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...無言の感謝を改めて嫂(あによめ)に致した...
夏目漱石 「それから」
...改めてその用事を聽き出すんだ」「へエ?」「それから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな事をしたんだ」平次は改めて訊きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此処に改めて展覧される機会を得たことは...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...先日酒池肉林云々と云つたことは改めてとり消す...
牧野信一 「痩身記」
...市村はたまに八十に近い大佐と君はからだの交渉を受けてゐたのかと改めて聽かうとしたが...
室生犀星 「渚」
...それも改めてもう一度考えてみる必要があるように思う...
柳田国男 「海上の道」
...改めてうかがいたいことがあるのですが」甲斐は志摩を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「いざ来い!」と体勢をここに改めて...
吉川英治 「剣難女難」
...改めて告げるまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...「てまえの師は、越前の人、川崎鑰之助(かわさきかぎのすけ)と申し、上州白雲山に籠(こも)って、一機軸を開いたと、伝書にはあるなれど、実は天台僧の東軍坊なる人から、技を習(まな)んだものらしゅうござる」と、武蔵の姿を、改めて、しげしげ見直しながら、「かねて、お名前だけを聞いておった感じでは、もっと、御年配かと存じていたが、お若いので、意外でござった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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