...両人の醜行改まる模様なき時は...
有島武郎 「或る女」
...いまさらそういうことをしてみたところで改まるものではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼等の跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)ぶりは一向改まる様子もなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...併し少し不平の声を大きくすれば少しは改まる事実だろうと思うので...
戸坂潤 「読書法」
...年の進み改まる毎に彼は其の避難所なる江戸時代に向つて退隱して行くと云ふやうな文字(もんじ)が痛切に讀まれた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...言葉が少しく改まる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そう改まると少し極(きま)りが悪いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「大層改まるぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その体裁(ていさい)もまた改まるべし...
福沢諭吉 「学校の説」
...一寸と改まるとなると普段の会話でも...
牧野信一 「蔭ひなた」
...そしてこの正金に関する偏見が改まるには多大の年月と困難を要したことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それによって始めて弱者も立ちなおり改まることができるのだとおもう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もうたいていは古いものの改まる際であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これだけ移り改まる性質を持っているからは...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...背広はあまり改まるし...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...「当道場の掟は定めし存じの上で参られたのでござろうな」と改まるのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...『――そう改まるな...
吉川英治 「山浦清麿」
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