...両人の醜行改まる模様なき時は...
有島武郎 「或る女」
...私はこの会社組織に改まると同時に社長となったが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼等の跋扈跳梁(ばっこちょうりょう)ぶりは一向改まる様子もなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...心の持ち方が改まるであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...心の改まるはただ先へ行く心なればなり...
寺田寅彦 「映画芸術」
...改まる年の初めの今日の日に向後(こうご)百年の将来のため災害防禦に関する一学究の痴人の夢のような無理な望みを腹一杯に述べてみるのも無用ではないであろうと思った次第である...
寺田寅彦 「新春偶語」
...年の進み改まる毎に明治の生活は淺薄俗惡になつて行く...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...少々先生に御願があって参ったので」と改まる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...明治が大正と改まる前年である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「そう改まると少し極(きま)りが悪いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大層改まるじゃないか」妙に堅くなって詰め寄る八五郎を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その体裁(ていさい)もまた改まるべし...
福沢諭吉 「学校の説」
...一朝一夕に永年の習慣が改まる筈のものでもなく...
牧野信一 「月あかり」
...そしてこの正金に関する偏見が改まるには多大の年月と困難を要したことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...パンパンにならないでもパッチリすれば結構でしょう? 口の方はあくびをかみ殺した時のような感じで面白い経験ですが少し改まると大分ぎごちなさがひどくなって(在留二十五年の日本語の上手なドイツ人の日本語)とお医者がうまく形容したような工合になります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六条院の暗いお気持ちが改まるものでもないのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかつめらしく改まる主人の挨拶を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「はい」と改まる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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