...いまさらそういうことをしてみたところで改まるものではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...心の持ち方が改まるであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...改まる年の初めの今日の日に向後(こうご)百年の将来のため災害防禦に関する一学究の痴人の夢のような無理な望みを腹一杯に述べてみるのも無用ではないであろうと思った次第である...
寺田寅彦 「新春偶語」
...歳の改まる元旦から...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...専門学校が第四高等中学校と改まると共に...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...年改まるごとに、今日のわがなすことが、この点においてどうであろうと対照してみる...
新渡戸稲造 「自警録」
...智恵なら改まるに及ぶものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大層改まるじゃないか」妙に堅くなって詰め寄る八五郎を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...慶応義塾の教育法は大いに改まるに非ずといえども...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...一寸と改まるとなると普段の会話でも...
牧野信一 「蔭ひなた」
...パンパンにならないでもパッチリすれば結構でしょう? 口の方はあくびをかみ殺した時のような感じで面白い経験ですが少し改まると大分ぎごちなさがひどくなって(在留二十五年の日本語の上手なドイツ人の日本語)とお医者がうまく形容したような工合になります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...心細い悲しい生活が改まるような春の来ることが待たれますよ」などと言っているのが聞こえる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...加賀家は肥前守斉広卿(ひぜんのかみなりのりきょう)の代が斉泰卿(なりやすきょう)の代に改まる直前である...
森鴎外 「細木香以」
...その容態が全体的に改まるのでなければ何にもならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...改まるべき日は来(きた)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...どうしてなかなかひとの諫めなどで素行の改まる彼の性根ではなかったらしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――実はその」と、宗時が、改まると、時政の顔いろは、蔽(おお)いようもない困惑にもう曇っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...『――そう改まるな...
吉川英治 「山浦清麿」
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