...改まった口調で挨拶した...
芥川龍之介 「路上」
...「また何処かへとびだしていったんだろう」「イヤ雁金検事どの」課長は改まった口調で呼びかけた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...「どうかしたのですの?」「何アに……けれどねえ姉さん」と時雄の声は改まった...
田山花袋 「蒲団」
...長岡先生のいつものような元気のいい改まった言葉も聞えた...
寺田寅彦 「病中記」
...改まった前置きなんかは拔きにして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...兄貴の身持ちが改まったら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...改まった調子で云った...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...お君や」と少し改まったように言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...武芸者としての改まった身姿(みなり)にもならないのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...私にはただ年が改まったら大いにやろうという決心だけがあった...
夏目漱石 「こころ」
...しかし真面目(まじめ)に改まった...
夏目漱石 「明暗」
...第二十五章 理想と実現幼少時代の理想の回顧(かいこ)毎春(まいはる)年の改まったについて...
新渡戸稲造 「自警録」
...と友田は改まったように挨拶した...
火野葦平 「糞尿譚」
...そうかといって改まった口のききようをしてよいのかわるいのかわからなかったので...
平林初之輔 「秘密」
...にわかに改まった九兵衛の態度が...
吉川英治 「江戸三国志」
...胸を張って改まった...
吉川英治 「増長天王」
...改まった調子で云った...
吉川英治 「源頼朝」
...「老人、珍しいのう」主計頭が言うと、江漢は、その真っ四角に坐った膝を、きっと、向け直して、「火急、談じ申したいことがあって」と、厳しく、改まった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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