...退いて敦賀の城に拒ぎしも遂に支ふる能はず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...一沢なすこの世の楽しみの楽しき極みは何なるぞ北斗を支ふる富を得て黄金を数へん其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...傘のうらに支ふるばかり...
泉鏡花 「紫陽花」
...かの将(まさ)に倒れんとする老樹を辛うじて支ふる鉄の箍(たが)の如きものではないのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...アカイア軍は畏るべき將ヘクトール支ふるや? 820或は彼の槍の下皆悉く亡びんや?』矢疵に惱む豪勇のユウリュピュロスは答へ曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...思ふアカイア軍勢は 125留り支ふるを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...岩は人間の誰しも双の腕(かひな)もて(盛りの年の勇あるも)支ふることを得ざるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 50脛甲堅きアカイアの軍一齊にみな支ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...厚くてしかも柔かに地上離れて神支ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...絶えず多彩の盾しかと支ふる故に疲れはつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...身よりはなして盾支ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...久しく其の位地を支ふるを得べけむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...代助は己(おの)れを支ふる力を用ひ尽(つく)した人の様に...
夏目漱石 「それから」
...倒れかける棒が二本相互に支ふるの姿勢で...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...この寺の建築は小き者なれど此処の地形は深山の中にありてあるいは千仞(せんじん)の危巌(きがん)突兀(とっこつ)として奈落を踏(ふ)み九天を支ふるが如きもあり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...立たば頭の支ふべき處に臥床あり...
森鴎外 「舞姫」
...日本の国運を支ふるに於て何か有ん...
山路愛山 「英雄論」
...独り湖処子の猶孤城を一隅に支ふるを見るのみ...
山路愛山 「詩人論」
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