...職業の強制は腸をかきむしる程の苦しさを以つて魂の世界を攪亂する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...女工は其の握つた小さなヒーザアの掃木で湯の中の繭を攪きまはして順に糸の端を見出して取り上げる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...これを攪亂(くわんらん)した余等(よら)は...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...そして樹明君の友情をも攪乱してしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...外界に如何なることが起らうとも毫末も之によりて攪擾されぬといふ境界即ち「アタラクシア」の状態に到達しなければならぬ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...苦なるものはもと精神の攪擾...
朝永三十郎 「學究漫録」
...そうして折角穏やかに静まっている双方の心を攪(か)き乱した...
夏目漱石 「道草」
...人心を攪(か)きみだしてきた彼ら公卿や浪人どもは...
蜷川新 「天皇」
...そしてただそれを攪拌するだけだ...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...攪(か)きまわされる不安のなかに次第に凝固する恐怖があったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...胸は狒々の如く激しく攪乱された...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...六本手に持って攪き廻してよいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...六本の箸(はし)で根気好く今の通りの順序にして攪廻(かきまわ)していると最初は底の方に少しばかりあった白身が泡立って殖(ふ)えて湯呑一杯(いっぱい)になります...
村井弦斎 「食道楽」
...先ずバター大匙一杯を鍋で溶かしてメリケン粉を大匙一杯パラパラと入れて手速く攪き廻しながら木の杓子(しゃくし)でよくいためてメリケン粉が狐色に変った時分に牛乳五勺(しゃく)とスープ五勺位入れるのですけれどもスープがなければ水と牛乳と等分位でもようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...杓子(しゃもじ)でよく攪き混ぜてまた蓋をして毛布をかけておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...外から攪乱(こうらん)する力の加わらぬ場合には...
柳田国男 「山の人生」
...候補者としてこの際立った党人はあらゆる苦肉の計を用いて選挙人の良心と理性とを攪乱(かくらん)し誘惑しようと試みるであろう...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...味方の戦意を攪(か)き紊(みだ)すが如き者あれば...
吉川英治 「上杉謙信」
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