...此ない文字を用ひて曖昧の間に人民の法律を知らぬのを幸に攪亂して...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...ひょっとすると茶目っ気で捜査攪乱しようとしたのかも...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...之を見る人には必ず多少の情を攪動する者にて...
西周 「情智關係論」
...テの詩が「風南海を攪(かき)まわして多足の蜈蚣を岩上に抛(な)げ揚げた...
南方熊楠 「十二支考」
...琉球等の地理地質の沿革を研究するに大必要なる天然産植物の分布を攪乱雑糅(ざつじゅう)...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ごちゃ混に彼も此も攪き乱されて仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それは牛乳二合へ砂糖大匙四杯入れて火の上で沸かして別にコルンスタッチ大匙五杯を別の牛乳かあるいは水で溶いて今の牛乳へ加えてドロドロになるまでよく攪(か)き廻(まわ)しながら煮て...
村井弦斎 「食道楽」
...カスターソースは御存知の通り玉子の黄身四つへ大匙三杯の砂糖をよく混ぜて一合の牛乳を少しずつ注(さ)して行って湯煎(ゆせん)にして暫らく攪(か)き廻(まわ)したのです...
村井弦斎 「食道楽」
...多用の人を攪撩(かくれう)いたし候半と存さしひかへ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わが国家を攪乱する幾多の模範をみとっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我が国の政情を(それが果して改良になるかどうかを深くも考えずに)ひたすら攪乱し変革しようと努める人々によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その前に垂れ槽(おけ)の中で攪拌(かくはん)する櫂(かい)のような木をハナ起しというなど...
柳田國男 「食料名彙」
...世界の平和を攪乱する目的の下に組織された...
夢野久作 「暗黒公使」
...一時平静に帰しております支那の内治を再び攪乱し...
夢野久作 「暗黒公使」
...清江はこれを掘りに朝からもう泥の中へ浸ってがぼがぼ攪き廻している...
横光利一 「夜の靴」
...この水の重苦しい攪亂は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...賊の後方を攪乱した軍隊は...
吉川英治 「三国志」
...大いに東国を攪乱(かくらん)していたが...
吉川英治 「私本太平記」
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