...「あしきを攘(はら)うて救けたまへ...
石川啄木 「赤痢」
...ただ攘夷を口実としてその野心を逞(たくまし)うせんとする浮浪に非ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...これら三個の意見のみ単純に存在するときにおいては、当時の時勢を甄別(けんべつ)するにおいて迷惑少なしといえども、この意見に対して、また攘夷、開国、鎖港の意見相加わり、次に避け難き奇縁よりして、佐幕は開港と一致し、尊王は攘夷と一致し、鎖国と一致するに至り、紛々として乱麻の如し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼が一方においては尊攘党の望を負い...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...林子平も尊王の功なし攘夷の功あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...文久頃の五ヶ國條約實施問題をめぐる攘夷論沸騰時代のやうにも思へて甚だ曖昧であるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...所謂尊攘派の觀方によつて作られたものである...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...お前達も攘夷党なら...
直木三十五 「南国太平記」
...ために攘夷論が流行したという説は...
服部之総 「志士と経済」
...断然攘夷戦勝国として...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...たしかに攘夷派の連中の仕業だと思うんだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...帰国の後は日々に攘夷論が盛(さかん)になって来た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...下ノ関の攘夷夫れから世の中はもう引続いて攘夷論ばかり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一幕捲(まくっ)て正味(しょうみ)の楽屋(がくや)を見たらば大変な攘夷藩だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかし当時の尊王攘夷論者の思想は...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...攘夷封港論(じょういほうこうろん)をした...
森鴎外 「安井夫人」
...悪魔を追い攘(はら)おうとしたがついに効を奏せず...
柳田国男 「山の人生」
...かれ劣らずこれ譲らず龍攘虎搏(りゅうじょうこはく)の秘術と玄妙の精を闘わせば...
吉川英治 「剣難女難」
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