...腹の蟲が喉(のど)まで出て來て擽る樣で...
石川啄木 「菊池君」
...赤児を可愛がる処女には男の心を擽る様な点(ところ)がある...
石川啄木 「札幌」
...些々(ちよい/\)擽る樣な事を言つた事もある...
石川啄木 「鳥影」
...脇腹の方まで擽る...
外村繁 「澪標」
...次ぎに左の男が私の左の腋の下を擽る...
外村繁 「澪標」
...今度は二人の男が同時に左右の腋の下を擽る...
外村繁 「澪標」
...左の男が貞子の腋の下を擽るような恰好をした...
外村繁 「澪標」
...今度は二人の男が左右から貞子を擽る...
外村繁 「澪標」
...それが胃袋を擽る拍子に自然と嘔気を催し...
豊島与志雄 「文学以前」
...草の葉を呑みこんで胃袋を擽るというのは...
豊島与志雄 「文学以前」
...と青江が擽るような眼差をすると...
豊田三郎 「リラの手紙」
...擽るんじゃなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...擽るような笑い声が聞えて来た...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...自分で自分を擽るやうな思ひがして...
牧野信一 「地球儀」
...……本譜に外れた擽るやうな節廻しは避けなければならないと堅く注意をしてゐたのであつたが...
牧野信一 「村のストア派」
...女の脚のあたりを擽る度に放つ馬鹿/\しいわらひ声のようでもあつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...耳のなかを擽るやうに女はひそひそと囁いた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...乱暴ね」「だって擽るから」新八は赤くなった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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