...これこそすぐにも革擲(かくてき)すべきものだと思ったから...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...余の全心全力を擲(なげう)ち余の命(いのち)を捨てても彼を救わんとする誠心(まごころ)をも省みず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...わしの全財産を擲(なげう)っても惜しくはありません...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...立てつづけにぶん打擲った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...いきなり拳(こぶし)を固めて厭(いや)といふ程柄の下を擲(なぐ)つてみる...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしは東洋人が瞑想と仕事の放擲(ほうてき)ということによって何を意味するかをさとった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...と云うのは因果律の固執者と放擲者とである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「世間の非難に鑑みて」放擲することを政府に申し出た(一九三二年九月)が...
戸坂潤 「技術の哲学」
...あんまり放擲(うッちゃ)ッといちゃアよくないよ...
広津柳浪 「今戸心中」
...身命を抛擲(ほうてき)するの栄を受く...
福田英子 「妾の半生涯」
...一切の文學的活動を放擲する辯疏のために書いた手紙である由が註せられてゐる...
堀辰雄 「春日遲々」
...擲つてやれば好いんだよ...
牧野信一 「痴日」
...何年来それに心命を擲つて没頭してゐながら未だにY村を見たこともないのか! と樽野は思つた...
牧野信一 「円卓子での話」
...一時は何も彼も放擲してそれの水夫になつて働いたことがあるといふ父親は...
牧野信一 「雪景色」
...含有する意味をもよくは探らで難解の句を放擲(ほうてき)するは今の学生の弊なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...光俊が武士をやめむといひて菖蒲の方の打擲(ちょうちゃく)に逢ふなど在来(ありきたり)の筋なり...
三木竹二 「明治座評」
...ボルティーコフは擲る...
宮本百合子 「「インガ」」
...嘗てその惡差別見を擲ちしが如くならざる...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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