...麦酒罎(ビールびん)で擲(なぐ)りなどもしたものです...
芥川龍之介 「温泉だより」
...散々打擲(ちょうちゃく)を加えさえした...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...士官(オフイサア)に擲(なぐ)られたやうでした...
芥川龍之介 「猿」
...私はすべてを放擲して...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...実在を説明原理として見ないでこれを前途に擲(な)げ出して人間行動の標的としたときに...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...あのような力が出る」「すると金青年に重い砲丸を擲(な)げつけて重傷を負わせたのは...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...死体投擲または死体発射は...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...山陽の筆を擲つたといふ渓の畔へと伴れて行つた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...狂気のごとく自己を擲(なげう)ったごとく...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...自由の放擲をさえ意味するだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...僕は今擲ぐらうか今擲ぐらうかと思つて拳固まで固めてゐたんだけれど...
中原中也 「分らないもの」
...しかし無暗(むやみ)に金をやろうなんていったら擲(たた)きつけますよ」「だって御自分で御金がとれそうなものじゃありませんか...
夏目漱石 「野分」
...おれも同時に野だを散々に擲き据えた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...もしベルリオーズが金儲(かねもう)けの俗事を放擲(ほうてき)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...思はずブロンズの頭を力一杯擲つてしまつて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...吾には母を放擲してまでの放浪性は抱けぬものならむ...
牧野信一 「病状」
...嘗てその惡差別見を擲ちしが如くならざる...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ルピック氏は新聞で擲(なぐ)る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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