...尚敬王の冊封が済んだ翌年かにその政治的天才を認められて三司官(さんしかん)に抜擢されました...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...その手によって適当な人が一たび抜擢されたとてふしぎはないのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この事件に棚田判事が抜擢(ばってき)されて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...試験に応じてみると及第して高科に擢(ぬき)んでられた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...その頃では異数の抜擢に逢って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その各々のエッセンスを擢(ぬき)んで...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...擢(ぬきん)でて鎭撫(ちんぶ)の大任を命ぜられ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十七年間忠勤を擢(ぬきん)でたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...補祭の上席に抜擢された幸福さに...
牧逸馬 「双面獣」
...或る有名な実業家の別荘へ小間使ひに抜擢された...
牧野信一 「熱海線私語」
...吾人凡俗を遥かに擢(ぬき)んでていたのであるか...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...岡田寒泉が擢用せられ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暴君たちは自分が不正に抜擢重用した者どもの手によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらに代ってまったく新たな系統の人物が抜擢されたこと...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この抜擢には閉口したものだろう...
山本周五郎 「竹柏記」
...莅戸善政(のぞきどよしまさ)のふたりを抜擢(ばってき)し...
山本周五郎 「日本婦道記」
...奉行役所に抜擢(ばってき)されたということを聞いたとき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お館の御抜擢(ごばってき)だ...
吉川英治 「上杉謙信」
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