...彼は軍団長の経験すらなき新参者で大抜擢である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...羽子(はご)を擢(つか)んとて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...この事件に棚田判事が抜擢(ばってき)されて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...侍従武官にすると云ふ事はニコラウス第一世の時代には陸軍の将校として最も名誉ある抜擢であつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...しかし父は段々抜擢されて藩政上にいよいよ深く関係するようになったので帰れなかったのが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...次に潜水に得意なもの数名を抜擢(ばってき)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...水晶の擢片(かけら)のやうであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...十七年間忠勤を擢(ぬきん)でたといふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酒月の娘は四五年前から「夕陽新聞」社長の幸田節三に囲われているので酒月はその恩に感じ何かにつけて「夕陽新聞」に忠勤を擢んでてやろうとした際であったから...
久生十蘭 「魔都」
...異数の抜擢を蒙つた幸運の人であつたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今異數の拔擢(ばつてき)を蒙(かうむ)つてゐる十太夫は...
森鴎外 「栗山大膳」
...総督府の技師に抜擢(ばってき)し...
夢野久作 「爆弾太平記」
...愛は? 愛は都会の優れた医院から抜擢(ばってき)された看護婦たちの清浄な白衣の中に...
横光利一 「花園の思想」
...越前守忠相を抜擢(ばってき)した者は...
吉川英治 「大岡越前」
...綱紀(こうき)崩擢(ほうさい)...
吉川英治 「三国志」
...家士二十人を抜擢し...
吉川英治 「私本太平記」
...新しく抜擢(ばってき)された一将校の彼に注(そそ)がれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...思いきった抜擢(ばってき)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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