...そもそもこの青砥左衛門尉藤綱を抜擢(ばってき)して引付衆(ひきつけしゅう)にしてやったのは...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ベリアスの息女の中に擢んじぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...幸民は特に理化學に擢んでてゐたといふ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...しかし父は段々抜擢されて藩政上にいよいよ深く関係するようになったので帰れなかったのが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...自分のために忠勤を擢(ぬきん)ずべき義務をもっている従僕が...
新渡戸稲造 「自警録」
...拔擢されて近々に境奉行となり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小十人頭(こじゅうにんがしら)から町奉行に抜擢(ばってき)された秀才...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...逓信大臣北上川栄二の秘書役に抜擢されてゐた...
牧野信一 「蝉」
...中納言をにわかに抜擢(ばってき)しておすえになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忠誠を擢(ぬきん)ずべく候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...どれよりも擢(ぬき)んでゝ...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...咸通中に官に擢(ぬきん)でられたが...
森鴎外 「魚玄機」
...「――笈川の勘定奉行は近来にない抜擢(ばってき)だからな...
山本周五郎 「いさましい話」
...それらに代ってまったく新たな系統の人物が抜擢されたこと...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この抜擢には閉口したものだろう...
山本周五郎 「竹柏記」
...奉行役所に抜擢(ばってき)されたということを聞いたとき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...抜擢(ばってき)された者だった...
吉川英治 「大岡越前」
...抜擢されて師範の席に加わるかも知れない――という話なども...
吉川英治 「宮本武蔵」
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