...多くの学者のなかから擢んでられて東宮侍講となったが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すぐれて目だつ牛王(ぎうわう)の 480雄々しく列を擢んずる姿も斯くや...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...段々と抜擢されて小姓になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それへ新に抜擢されたのは山本忠彰と菅伝氏が権大参事...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その各々のエッセンスを擢(ぬき)んで...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...煙草は道の端へさうして畑の方へ吹き擢はれつゝ微かに煙を立てる...
長塚節 「商機」
...翌年には老中に抜擢された...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...超群の拔擢を必要とする人材の極めて稀にして甚逢ひ難きにも拘はらず...
原勝郎 「貢院の春」
...若し夫れ試驗法の採用によりて起こる人材壅塞の弊と俊材拔擢の名の下に行はるゝ嬖幸寵進の害とを比較せば...
原勝郎 「貢院の春」
...即ち自身の他に擢(ぬき)んでて他人の得て我に及ばざる所のものを恃(たの)みにするの謂(いい)にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...或る有名な実業家の別荘へ小間使ひに抜擢された...
牧野信一 「熱海線私語」
...逓信大臣北上川栄二の秘書役に抜擢されてゐた...
牧野信一 「蝉」
...吾人凡俗を遥かに擢(ぬき)んでていたのであるか...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...中納言をにわかに抜擢(ばってき)しておすえになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...岡田寒泉が擢用せられ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに一朝擢(ぬきん)でられて幕府の医官となり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...異数の抜擢を蒙つた幸運の人であつたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暴君たちは自分が不正に抜擢重用した者どもの手によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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