...そのすべてに擢(ぬき)んでる男体は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...我里の羽子擢(つき)は辺鄙(へんひ)とはいひながら...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そもそもこの青砥左衛門尉藤綱を抜擢(ばってき)して引付衆(ひきつけしゅう)にしてやったのは...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この事件に棚田判事が抜擢(ばってき)されて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...藤野は最初に抜擢せられた一人であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そんなことから終に私も小姓に抜擢されるに至った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それへ新に抜擢されたのは山本忠彰と菅伝氏が権大参事...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その各々のエッセンスを擢(ぬき)んで...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...煙草は道の端へさうして畑の方へ吹き擢はれつゝ微かに煙を立てる...
長塚節 「商機」
...土井利位が度々異数の抜擢を受けて...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...自分のために忠勤を擢(ぬきん)ずべき義務をもっている従僕が...
新渡戸稲造 「自警録」
...などは三都歌妓の代表として最も擢(ぬきんで)ている女たちであろう...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...咸通中に官に擢(ぬきん)でられたが...
森鴎外 「魚玄機」
...お館の御抜擢(ごばってき)だ...
吉川英治 「上杉謙信」
...自分の代りに荊州の境の守りに抜擢(ばってき)したほどの者とすれば...
吉川英治 「三国志」
...家士二十人を抜擢し...
吉川英治 「私本太平記」
...思いきった抜擢(ばってき)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...(古来から顕職(けんしょく)の栄位に擢(ぬき)んでられて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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