...僕の世界に話し聲が聽える事實は僕の自己沈潛が人交ぜをしてゐると云ふ證據にはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...其時四人の職員は皆各自の卓子に相割據して居た...
石川啄木 「雲は天才である」
...これらの論據の力を逃れることは私にはできない...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...平野詳傳」にしばらく據つておく...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...從來の考證家は多くは古書の中に含まれてゐる史實を根據としたのであるが...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...倭人在二帶方東南大海之中一より使譯所レ通三十國までは漢書地理志に據りて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...するとあの美しい娘が惡人てえ證據は?」「あの娘と摺れ違つた時見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅吉を殺した證據にはならねえ」「有難てえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...途中から柳原河岸へおびき出して殺したんだ」「首を斬つたのは?」「煙草入が證據にならなかつたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々會つて居た證據は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お前は此處で見張つてゐるのだよ、安心しねえ、誰も取つて食ひはしない」「心細いなア、湯島の吉の野郎も、内儀の身許を洗つて來ると言つて、木更津まで出かけてしまつたし」「意氣地のないことを言ふな、――尤も、手代の金之助と、下男の五助は、明日の親類會議に、親類方を集めるのだと言つて、目黒から川崎、神奈川の方まで手わけをして回り、明日でなきや歸らないさうだから、この廣い家に、男の切つ端(ぱじ)は、主人の孫右衞門と、お前の二人つ切りだ」「家が廣いだけに、留守番も氣味がよくありませんね」「戸閉(とじま)りを念入りにして、一と晩見張つてゐるが宜い、俺は氣になつてならねえことがあるから、兎も角ちよいと行つて來る」「何處へ行くんです、親分」「安心しなよ、まさか京大阪へ行くわけぢやない、明日は間違ひなく戻つて來る」「へエ、餘つ程急ぎの用で?」「その通りだよ、手遲れになると、證據が逃げる、いや、こいつはいひ過ぎだ、ところで、出かける前に、俵屋の家中の締(しま)りの具合を、もう一度念入りに見て置きたい、曲者が外からコジ開けて入るところはないか」「そんなところはありやしません、まるで鐵(てつ)の桶(をけ)見たいな家で」その頃現金を澤山持つた町人は、今日の人の想像も及ばぬ用心深さでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本(につぽん)で造(つく)られたといふ證據(しようこ)には...
濱田青陵 「博物館」
...そして生きた證據が見せられ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あらゆる現實的なものに於てその存在と存在の根據とは一つでない...
三木清 「歴史哲學」
......
南方熊楠 「十二支考」
...此眞志屋始祖西村氏は參河(みかは)の人で、過去帳に據ると、淺譽日水信士と法諡(ほふし)し、元和二年正月三日に歿した...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...聞く所に據れば、琴臺は信濃(しなの)の人で、名は耕、字(あざな)は子臧(しざう)、小字(をさなな)は義藏である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...唯一の根據として居るのでは無い...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
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