...暴れ馬にまたがれば巧みな手さばきで操るままどちらへもどんな速度でも走らせられる者のごとくである...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...白銀(しろがね)の糸を操るかと思った...
泉鏡花 「遺稿」
...仏蘭西語と同様独逸語をも自由に操る事が出来た...
薄田泣菫 「茶話」
...熱狂的にあちらへこちらへと帆を操る...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それから妙な懸稲(かけいね)のようにかけ渡した麻糸を操るとそれがライオンのように見えて来る...
寺田寅彦 「夢判断」
...彼は英語を自由自在に操るとか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...絃を操る手も休めない...
中島敦 「弟子」
...自国語を操ると異ることなく...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...水本賀奈女の操る妖(あや)しい糸のまにまに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美辞麗句を操ることに秀で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ただ酒の力がまるで魂のない自動人形を操る機械師のやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ないしは貴女と同様まことに上品なる仕事に従事する輩(やから)の操る妖術の結果に他ならず...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...今はただ船を操る...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...たゞ燃えあがる情熱のまゝにその身を任すのは操る術を知らない者が猛り狂ふ駻馬に跨つて徒らに鞭打つやうだと考へます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...一体この釣鉤は誰が垂れてゐるのか! それにしても相当腕の好い釣手に相違ない、糸をなぶり、藻をくゞらせてまで、巧みに竿を操る...
牧野信一 「冬の風鈴」
...つまりは宙に浮いてゐる人形を操ることになりはしないかを私は恐れるのです...
三木清 「消息一通」
...――運命の操る糸は眼にこそ見えね...
山本周五郎 「お美津簪」
...支那を操る綱である...
吉川英治 「折々の記」
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