例文・使い方一覧でみる「撲つ」の意味

...暗香おのづから人を撲つに... 暗香おのづから人を撲つにの読み方
大町桂月「杉田の一夜」

...何かの角（かど）に撲つつかりでもしさうな... 何かの角に撲つつかりでもしさうなの読み方
鈴木三重吉「赤い鳥」

...この男は釘に撲つ附かつて目を突いたのだと言つた... この男は釘に撲つ附かつて目を突いたのだと言つたの読み方
鈴木三重吉「赤い鳥」

...一日に一人づつ福岡市民の頭を撲つたつて少しの差支もない... 一日に一人づつ福岡市民の頭を撲つたつて少しの差支もないの読み方
薄田泣菫「茶話」

...地を撲つ雨の烈しい時に... 地を撲つ雨の烈しい時にの読み方
千家元麿「自分は見た」

...誰でも其の男の頭を撲つとか... 誰でも其の男の頭を撲つとかの読み方
谷崎潤一郎「幇間」

...「女性改造」に出てゐる柳原白蓮（びやくれん）の『鳳凰天に撲つ』は未完だから... 「女性改造」に出てゐる柳原白蓮の『鳳凰天に撲つ』は未完だからの読み方
田山録弥「三月の創作」

...この重右衛門を撲るものがあるなら撲つて見ろ！」と言ふと... この重右衛門を撲るものがあるなら撲つて見ろ！」と言ふとの読み方
田山花袋「重右衛門の最後」

...「撲（なぐ）るとは、面白（おもしれ）いだ、この藤田重右衛門を撲れるなら、撲つて見ろ、奴等（うぬら）のやうな青二才とは」と果して腕を捲（まく）つて、体をくるりと其方へ回した... 「撲るとは、面白いだ、この藤田重右衛門を撲れるなら、撲つて見ろ、奴等のやうな青二才とは」と果して腕を捲つて、体をくるりと其方へ回したの読み方
田山花袋「重右衛門の最後」

...秋風颯然として面を撲つ... 秋風颯然として面を撲つの読み方
永井荷風「断腸亭日乗」

...撲つ細君も困るし... 撲つ細君も困るしの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...樽を撲つて囃すのだつた... 樽を撲つて囃すのだつたの読み方
北條民雄「戯画」

...親父は赤ん坊を見る度に唖の尻をぶん撲つて... 親父は赤ん坊を見る度に唖の尻をぶん撲つての読み方
北條民雄「白痴」

...好きな腐敗の悪臭が鼻を撲つ... 好きな腐敗の悪臭が鼻を撲つの読み方
村山槐多「悪魔の舌」

...風を帯びた沙塵が白く車を撲つのであつた... 風を帯びた沙塵が白く車を撲つのであつたの読み方
與謝野寛・與謝野晶子「満蒙遊記」

...幾十年と無く毎朝（まいあさ）焚（た）き籠（こ）めた五種香（しゆかう）の匂（にほひ）がむつと顔を撲つ... 幾十年と無く毎朝焚き籠めた五種香の匂がむつと顔を撲つの読み方
與謝野寛「蓬生」

...僕ら若輩書生の惰眠を撲つ... 僕ら若輩書生の惰眠を撲つの読み方
吉川英治「折々の記」

...大粒の飛沫が冷かに颯々と面を撲つ... 大粒の飛沫が冷かに颯々と面を撲つの読み方
若山牧水「熊野奈智山」

「撲つ」の読みかた

「撲つ」の書き方・書き順

いろんなフォントで「撲つ」