例文・使い方一覧でみる「撥ね」の意味


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...泥汁(どろ)を撥ね上げぬ様に...   泥汁を撥ね上げぬ様にの読み方
石川啄木 「葬列」

...兎もすると撥ね返りでもする程の上っすべりのする感じですが...   兎もすると撥ね返りでもする程の上っすべりのする感じですがの読み方
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」

...僕たちを体ごと撥ね返すようなものが...   僕たちを体ごと撥ね返すようなものがの読み方
豊島与志雄 「失われた半身」

...その外れるやうな勢ひでパツと撥ねるのだと云ふことを説明する所に『訐』の字を使つて居る...   その外れるやうな勢ひでパツと撥ねるのだと云ふことを説明する所に『訐』の字を使つて居るの読み方
内藤湖南 「弘法大師の文藝」

...ピチヤ/\と水を撥ね返す音である...   ピチヤ/\と水を撥ね返す音であるの読み方
中島敦 「環礁」

...一度などは、張り渡してある針金が一本であるため、ドーン、ドーンと鳴って、狂った馬が後脚を蹴上げるように、押えを撥ね上げ、撥ね上げするうち、最後の一本の穴の押えが、「確かに少しずった」と思ったがもうそうなっては、どんな豪勇の者も、「ハッパと度胸較べ」はできないのだ...   一度などは、張り渡してある針金が一本であるため、ドーン、ドーンと鳴って、狂った馬が後脚を蹴上げるように、押えを撥ね上げ、撥ね上げするうち、最後の一本の穴の押えが、「確かに少しずった」と思ったがもうそうなっては、どんな豪勇の者も、「ハッパと度胸較べ」はできないのだの読み方
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」

...約一間も高く撥ね上がって...   約一間も高く撥ね上がっての読み方
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」

...ほとんど一度も口さえ利いたことはなかった!軟らかい墓土はそばに高く撥ねられた...   ほとんど一度も口さえ利いたことはなかった!軟らかい墓土はそばに高く撥ねられたの読み方
葉山嘉樹 「死屍を食う男」

...そこは、印度の靴の爪尖のように、先が尖って、撥ね上っていた...   そこは、印度の靴の爪尖のように、先が尖って、撥ね上っていたの読み方
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」

...左右へ土壌を撥ね出し...   左右へ土壌を撥ね出しの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」

...又窓の外の開戸は逃げた奴がはずみで締まるやうに撥ね返して置いたかも知れぬ...   又窓の外の開戸は逃げた奴がはずみで締まるやうに撥ね返して置いたかも知れぬの読み方
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」

...体を窓枠にぶら下がらせて撥ね返すと窓の外の戸が締まる...   体を窓枠にぶら下がらせて撥ね返すと窓の外の戸が締まるの読み方
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」

...外の戸を背後(うしろ)へ撥ねたので...   外の戸を背後へ撥ねたのでの読み方
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」

...百五十円と二百円ですが、どうも、二百円のほうは、三文役者の当(あて)なしなんでねえ」「それあ、駄目よ」と、龍子は撥ねた...   百五十円と二百円ですが、どうも、二百円のほうは、三文役者の当なしなんでねえ」「それあ、駄目よ」と、龍子は撥ねたの読み方
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」

...書類でも人間でもピンピン撥ね付ける...   書類でも人間でもピンピン撥ね付けるの読み方
夢野久作 「爆弾太平記」

...その間を歩く人間の抵抗力を文句なく撥ね返す...   その間を歩く人間の抵抗力を文句なく撥ね返すの読み方
横光利一 「北京と巴里(覚書)」

...手紙の着いたその日は折悪くとよの子供が自動車に撥ね飛ばされて即死した日だった...   手紙の着いたその日は折悪くとよの子供が自動車に撥ね飛ばされて即死した日だったの読み方
横光利一 「旅愁」

...何力(どちら)も強い者同志でびんと撥ねてるのですよ...   何力も強い者同志でびんと撥ねてるのですよの読み方
與謝野晶子 「帰つてから」

「撥ね」の読みかた

「撥ね」の書き方・書き順

いろんなフォントで「撥ね」

「撥ね」の英語の意味


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