...天啓そのものに撞着(どうちゃく)はない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その不平均の撞着(どうちゃく)の間から僅(わず)かばかりなりともお前の誠実を拾い出すだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...』当時の宗教裁判は蚤取眼で新思想や学説が正統の教理と撞着する点を捜し出そうとしていたから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...いはゆる自家撞着(じかどうちやく)ではないかと...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...明らかに自家撞着(じかどうちゃく)でなければならぬ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...撞着(どうちゃく)が撞着のようにも考えられなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...個々分離・自家撞着の事業をばその儀型のうちに溶解しこれを圧搾して当時英俊豪傑が竜顛虎倒の分子は尋ぬるに痕(あと)なく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ただそれが自然科学の実験的な活動の諸結果と撞着するに際して初めて鼎の軽重を問われる運命に立ち至る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そこには多くの撞着と不統一とが含まれるのを常とする...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...二つの見解の間には可なり重大な撞着があるわけだ...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...併しながら相対性原理などが非ユークリッド空間の存在即ち空間直観に於けるその妥当を要求するとすれば吾々は空間直観がユークリッド的であると同時に非ユークリッド的であるという矛盾に撞着することとなる...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...而して我々が斯く自己自身の根柢において自己矛盾に撞着(どうちゃく)するというも...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...サフランと云う語に撞着(どうちゃく)した...
森鴎外 「サフラン」
...彼ら各自の矛盾撞着の中にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに矛盾撞着する思想を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...互いに矛盾撞着し自縄自縛におちいって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...如何に前後撞着した...
夢野久作 「少女地獄」
...しかしその論旨は自己撞着(どうちゃく)と偽瞞(ぎまん)に過ぎず...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??