...地球が公転自転と二様の運動をするというコペルニクスの説は聖書の記すところと撞着するということになった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...』当時の宗教裁判は蚤取眼で新思想や学説が正統の教理と撞着する点を捜し出そうとしていたから...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...明らかに自家撞着(じかどうちゃく)でなければならぬ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...撞着することなきのみならず...
高木敏雄 「比較神話学」
...本員等は如此前後撞着の答辯に對し更に第二囘の質問をなし...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...全く気任せに自由に「そこはかとなく」「あやしう」「ものぐるほしく」矛盾も撞着(どうちゃく)も頓着しないで書いているところに...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...個々分離・自家撞着の事業をばその儀型のうちに溶解しこれを圧搾して当時英俊豪傑が竜顛虎倒の分子は尋ぬるに痕(あと)なく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...又ブルジョア思想とブルジョア常識との撞着は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...夫はどこまで行っても「非我」に撞着せざるを得ない非我は茲では却って自我を制限するものとして現われる...
戸坂潤 「辞典」
...ただ統制経済と自由経済との撞着は増々著しくなって行くので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自家撞着(どうちゃく)をきたし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時としては矛盾し撞着(どうちゃく)することもあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが藤原の家に起り来りつつある多年の矛盾、撞着、滑稽、紛糾、圧迫、争闘、それが膿瘡(のうそう)となり、癌腫(がんしゅ)となって、今日まで呪われて来た報いが、あんな坊主にわかってたまるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...女役者として巍然(ぎぜん)と男優をも撞着(どうちゃく)せしめた技量をもって...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...といふ自家撞着に堕ちたといふ点も考へられる...
水野葉舟 「言文一致」
...社会のこういう矛盾と撞着...
宮本百合子 「新しい文学の誕生」
...いかに矛盾撞着する思想を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「つまりその砥石(といし)の上で刃物の柄(え)を撞着(どうづ)いて...
夢野久作 「巡査辞職」
便利!手書き漢字入力検索