...島原や撞木町(しゅもくまち)の名高い太夫(たゆう)たちでも...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...かたっぱしから撞木杖をあてました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...線香の煙がむんむとこもつてるなかで町の子がぎやんぎやんぎやんぎやんひつきりなしに鉦を叩くので頭がみぢやけさうに苦しいのを伯母さんはいつでも撞木をかりて私にも二つ三つ叩かせずにはおかない...
中勘助 「銀の匙」
...いい姿勢に撞木(しゅもく)をとってきりりんきりりんと緩(ゆるや)かにうち鳴らした鉦(かね)の音である...
中勘助 「小品四つ」
...高いところへ登って片足を撞木(しゅもく)にかけて逆さにぶらさがっているところ、裃(かみしも)を着て高足駄を穿いて、三宝(さんぽう)を積み重ねた上に立っている娘の頭から水が吹き出す、力持の女の便々(べんべん)たる腹の上で大の男が立臼(たちうす)を据えて餅を搗く、そんなような絵が幾枚も幾枚も並べられてある真中のところに、「所作事(しょさごと)、道成寺入相鐘(どうじょうじいりあいのかね)」――怪しげな勘亭流(かんていりゅう)、それを思い切って筆太に書いた下には、鱗(うろこ)の衣裳(いしょう)を振り乱した美しい姫、大鐘と撞木と、坊主が数十人、絵具が、ベトベトとして生(なま)な色...
中里介山 「大菩薩峠」
...撞木(しゆもく)は非常に重く感じられた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...体もともにぶつけるやうに撞木と一緒に走つて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...でつかい撞木(しゆもく)をその板の上の釘に掛けてある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...撞木に引つかけた糸を解いて歸つて來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さて鮫の一類に撞木鮫(しゅもくざめ)英語でハンマー・ヘッデット・シャーク(槌頭の鮫)とて頭丁字形を成し両端に目ありすこぶる奇態ながインド洋に多く欧州や本邦の海にも産するのが疑いなくかの佐比神だ...
南方熊楠 「十二支考」
...頭に横木のある撞木杖(しゅもくづえ)で...
山本周五郎 「さぶ」
...与平が撞木杖を持ってゆき...
山本周五郎 「さぶ」
...栄ちゃん」栄二は撞木杖を突いて...
山本周五郎 「さぶ」
...撞木杖を持ち直すと...
山本周五郎 「さぶ」
...撞木(しゅもく)で大鐘を撞(つ)くように...
吉川英治 「黒田如水」
...ぽと――と大地を撞木(しゅもく)で叩くような音がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...撞木町の升屋(ますや)の提灯をさげた若い者が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...撞木町(しゅもくまち)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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