...一游亭は撞木杖をついてゐる...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...かたっぱしから撞木杖をあてました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...撞木(しゅもく)に打着(ぶつか)った真中(まんなか)に立っている...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...」不仕合せな男は撞木杖をつき直しながら頭を下げた...
薄田泣菫 「茶話」
...ことに最後の「真田」の句に至ってはじめて鐘が撞木(しゅもく)に当たって音を発したような心持がするのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...其人達は撞木(しゆもく)を握つて...
田山録弥 「百日紅」
...梟(ふくろう)が撞木(しゅもく)に止まってまじまじ尤(もっと)もらしい顔をしていたこともあった...
寺田寅彦 「鷹を貰い損なった話」
...あの子供は跛足(びっこ)だね」それは撞木杖(しゅもくづえ)を左の脇の下にあてがって...
中里介山 「大菩薩峠」
...振り上げた撞木の下から...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一本の凧糸をその撞木に引つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その側に撞木と鉦とを持つて來て...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...栄二は撞木杖を突き突きあるいていって...
山本周五郎 「さぶ」
...撞木杖にすがって立った...
山本周五郎 「さぶ」
...栄二はすばやく撞木杖を取って構えた...
山本周五郎 「さぶ」
...玄関に備えてある撞木(しゅもく)をもって訪鐘(ほうしょう)をつく...
吉川英治 「新書太閤記」
...撞木町の升屋(ますや)の提灯をさげた若い者が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...撞木町(しゅもくまち)へ参ろうず』『お断り申す! われ等三名は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...宿端(しゅくはず)れの撞木橋(しゅもくばし)の上で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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