例文・使い方一覧でみる「撒」の意味

...国境を越えて時速三百キロの速力で日本へやって来て爆弾を撒（ま）きちらした上... 国境を越えて時速三百キロの速力で日本へやって来て爆弾を撒きちらした上の読み方
海野十三「空襲警報」

...――彼女が弥撒（ミサ）を聞きに来るのはこの会堂へではありませんか... ――彼女が弥撒を聞きに来るのはこの会堂へではありませんかの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...朝に輝いた剣銃の波頭は空中に虹を撒いた... 朝に輝いた剣銃の波頭は空中に虹を撒いたの読み方
直木三十五「大衆文芸作法」

...特にイギリス・アメリカの訪問者を歓迎するというびらを撒いていた...
野上豊一郎「パリの地下牢」

...健康と快活とを撒き散らして歩く... 健康と快活とを撒き散らして歩くの読み方
野村胡堂「水中の宮殿」

...魅力（みりよく）とを撒（ま）き散らして居ります... 魅力とを撒き散らして居りますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...竜吐水で屋根へ油を撒く... 竜吐水で屋根へ油を撒くの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...植木市と云っても本格的なものではなくてカアバイトの光と撒（ま）き水（みず）きりで美しく粧（よそお）っている品物が多かった... 植木市と云っても本格的なものではなくてカアバイトの光と撒き水きりで美しく粧っている品物が多かったの読み方
林芙美子「落合町山川記」

...つまりそれ以上の馬鹿げたことは考え出すことも出来ないような嘘八百を撒きちらして...
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...拳の上へ煙草をばら撒いて... 拳の上へ煙草をばら撒いての読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...「六月十四日午前九時より開場するとて横浜羽衣座が各所に撒いたる引札には怖ろしい事が書いて...
正岡容「艶色落語講談鑑賞」

...隣邦の王公士民競うて参詣し捧げ物多く花を撒き燈を点（とも）して間断（たえま）なしと見ゆ... 隣邦の王公士民競うて参詣し捧げ物多く花を撒き燈を点して間断なしと見ゆの読み方
南方熊楠「十二支考」

...自分の頭に暖灰を撒（ま）く... 自分の頭に暖灰を撒くの読み方
南方熊楠「十二支考」

...此頃の日暮の早さは撒かれた網の落ちるやうだ... 此頃の日暮の早さは撒かれた網の落ちるやうだの読み方
三好達治「測量船拾遺」

...赤いビラを振り撒かせてみた... 赤いビラを振り撒かせてみたの読み方
夢野久作「怪青年モセイ」

...世に悪風を撒（ま）くのを... 世に悪風を撒くのをの読み方
吉川英治「親鸞」

...金を撒（ま）き餌（え）に... 金を撒き餌にの読み方
吉川英治「田崎草雲とその子」

...庭面（にわも）へ井戸の水を撒（ま）いた... 庭面へ井戸の水を撒いたの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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