例文・使い方一覧でみる「撒」の意味

...自他の別（べつ）無き畝（うね）に種子（たね）撒（ま）け... 自他の別無き畝に種子撒けの読み方
アダ・ネグリ　Ada Negri 上田敏訳「母」

...――耶路撒冷（イエルサレム）へ行（い）くのです... ――耶路撒冷へ行くのですの読み方
マルセル・シュヲブ　Marcel Schwob 上田敏訳「癩病やみの話」

...その手は板の上に撒いてある薬草の一葉をも動かしはしなかった... その手は板の上に撒いてある薬草の一葉をも動かしはしなかったの読み方
チャールズ・ディッケンズ佐々木直次郎訳「二都物語」

...弥撒（ミサ）に朗読するといって... 弥撒に朗読するといっての読み方
ドストエーフスキイ中山省三郎訳「カラマゾフの兄弟」

...最初の弥撒（ミサ）が唱えられた瑩窟（えいくつ）は... 最初の弥撒が唱えられた瑩窟はの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...（にはとり）げやんなそつちに別（べつ）にして有（あ）んだから撒（ま）いてやんだらそつちのがにして呉（く）ろつちつたのよ... げやんなそつちに別にして有んだから撒いてやんだらそつちのがにして呉ろつちつたのよの読み方
長塚節「土」

...シューベルトは歌劇（オペラ）、交響曲（シンフォニー）、弥撒（ミサ）、室内楽、歌曲（リード）、その他あらゆる形式の作曲をし、かつてその天才の泉の涸渇（こかつ）する気色も見せなかった... シューベルトは歌劇、交響曲、弥撒、室内楽、歌曲、その他あらゆる形式の作曲をし、かつてその天才の泉の涸渇する気色も見せなかったの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...七千兩の小判が皆んなバラ撒（ま）かれたら大變なことだつた... 七千兩の小判が皆んなバラ撒かれたら大變なことだつたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...兵隊の屯していそうなところへ念入りに撒いて行った... 兵隊の屯していそうなところへ念入りに撒いて行ったの読み方
久生十蘭「ノア」

...演説会のビラが撒（ま）かれた... 演説会のビラが撒かれたの読み方
火野葦平「花と龍」

...つまりそれ以上の馬鹿げたことは考え出すことも出来ないような嘘八百を撒きちらして...
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...合撒児（カッサル）（じっと考え込んで... 合撒児（じっと考え込んでの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...そのうち一人は門前に水を撒（ま）いて居る... そのうち一人は門前に水を撒いて居るの読み方
正岡子規「病牀六尺」

...その石油を撒いて火をつけましたが... その石油を撒いて火をつけましたがの読み方
夢野久作「いなか、の、じけん」

...今年は雨なしの空梅雨（からつゆ）かも知れません」たれにいうでもなく世辞を撒いて... 今年は雨なしの空梅雨かも知れません」たれにいうでもなく世辞を撒いての読み方
吉川英治「江戸三国志」

...まさか田ン圃へ撒（ま）いてしまやアしめえな」べつな声が... まさか田ン圃へ撒いてしまやアしめえな」べつな声がの読み方
吉川英治「大岡越前」

...さまざまな流言（るげん）も撒（ま）かれ... さまざまな流言も撒かれの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...燈火（あかり）の届くかぎりへ撒（ま）きちらした... 燈火の届くかぎりへ撒きちらしたの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

「撒」の読みかた