...その詩神を摸したる力量は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...1 此本篇の初りは II の初を摸したるものとリーフは曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「いばゆ(嘶)」という語の「い」もまた馬の鳴声を摸した語であることは従来の学者の説いた通りであろう...
橋本進吉 「駒のいななき」
...これをイの音で摸したのは当然といわなければならない...
橋本進吉 「駒のいななき」
...熊谷直実(くまがいなおざね)の軍扇を摸したのだという...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...此の時自摸したのが最後の一個の東であった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...粛として見事にBを摸した...
牧野信一 「素書」
...(六月二十六日)四十六○ある人のいふ所に依ると九段の靖国神社の庭園は社殿に向つて右の方が西洋風を摸したので檜葉(ひば)の木があるいは丸くあるいは鋒(ほこ)なりに摘み入れて下は綺麗な芝生になつて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...左側の方は支那風を摸したので桐や竹が植ゑてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...好んで蛇を食う西国人が蛇を得て悦ぶ姿を摸したという...
南方熊楠 「十二支考」
...愛犬のドーベルマンもシュワルツ・ヴァルトあたりの丸木小屋を摸したといはれる仕事部屋も...
三好達治 「オルゴール」
...枯山水を摸した石の大群があつた...
室生犀星 「京洛日記」
...また日本の農民が露西亜(ロシア)の民藝を摸したとて何の意味があろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...元来は支那の型を摸したものであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...摸したのは支那の民器で...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...信二はそれがシャーマン戦車の型を摸したものだということを知った...
山川方夫 「その一年」
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