...するとこの若(わか)い鳥(とり)は翼(つばさ)で横腹(よこばら)を摶(う)ってみましたが...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...下摶(う)つ鳥の皷翼(はばたき)に似たり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それが急に慌だしく羽摶きをしたと思ふと...
田山録弥 「初冬の記事」
...脈摶(みゃくはく)を取ってみたがたしかであった...
寺田寅彦 「病中記」
...摶(う)ちあい、爆発し、渦巻きあがる煙の地殻の裂目から気圏へ沸騰(ふっとう)する大気!はじめて地をつたうひびき、呻(うめ)き、轟炸音(ごうさくおん)!ウラニュームU二三五号は予定されたヒロシマの上空五〇〇米に人工の太陽を出現させ、午前八時十五分はたしかに市民を中心街の路上に密集せしめ...
峠三吉 「原爆詩集」
...お増は自分を離れて行く男の心の冷たい脈摶(みゃくはく)に触れるのが腹立たしかった...
徳田秋声 「爛」
...但摶レ手以當二跪拜一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...鶏の羽摶(はばた)くように...
直木三十五 「南国太平記」
...むかし私の胸摶(う)つた希望は今日を...
中原中也 「在りし日の歌」
...鳥は一摶(ひとはばたき)に手摺の下まで飛んで来た...
夏目漱石 「永日小品」
...鶏(にわとり)は羽摶(はばた)きをして臼(うす)から飛び下りる...
夏目漱石 「草枕」
...キキーと鋭(する)どい羽摶(はばたき)をして一羽の雉子(きじ)が藪(やぶ)の中から飛び出す...
夏目漱石 「草枕」
...彼の弱点が御常の弱点とまともに相摶(あいう)つ事も少なくはなかった...
夏目漱石 「道草」
...青味を帯びた鳥がちょっと愕(おどろ)いたように羽摶(はばた)いて飛び立ったが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...摶粉蕨甘兼滑...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...音もたてず羽摶きをして...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...胸を摶(う)たれるのです...
蘭郁二郎 「足の裏」
...洋子と呼ばれる一眼で若い川島の心を摶った美少女と...
蘭郁二郎 「植物人間」
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