...真摯(まじめ)な時は二十六七にも...
石川啄木 「足跡」
...』恁う久子の兄が幾度か眞摯に言つた...
石川啄木 「鳥影」
...却つて、駿河台では野村と同じ室に居て、牛込へは時々遊びに来た渠の従弟といふ青年に心を許して居たが、其青年は、頗る率直な、真摯な、冐険心に富んで、何日でもニコニコ笑つてる男であつたけれど、談一度(ひとたび)野村の事に移ると、急に顔を曇らせて、「従兄には弱つて了ひます...
石川啄木 「病院の窓」
...」と伊勢武熊は真摯(まじめ)に力味(りきみ)返つて...
内田魯庵 「貧書生」
...私が知ってからの彼女は実に単純真摯(しんし)な性格で...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...知人としては真摯と温和とで心からいたわって下さる一洵君...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...浅墓な客観(かくゝわん)芸術に対して真摯な主観芸術の発表であると言つても差支なかつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...彼が真摯で深刻でありそうに見える点にか...
戸坂潤 「思想としての文学」
...しかし彼は他人もすべて自分と同じように真摯(しんし)であると見なしていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかも勤勉な真摯(しんし)な従順な役人が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の広い真摯(しんし)な額(ひたい)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その態度にドコやら真摯(しんし)なるものがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...決して真摯(しんし)な愛に相当しないことをさとって...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼には眞摯(しんし)なクリスチァンや...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...文学に関心をもつ者の心に真摯な考慮を呼びさまさずにはいない...
宮本百合子 「明日の言葉」
...源空(後の法然上人)のような真摯(しんし)なる求道者もい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どうぞ一度あのお方へ帰ってあげて下さいまし」これほど真摯(しんし)な声も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私たち祖先が過去には持っていたところの強靱(きょうじん)なる神経や夢や真摯(しんし)な人生追求をも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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