...態度は頗(すこぶ)る真摯なり...
芥川龍之介 「上海游記」
...而してその礼拝が真摯にして敬虔の度を増すに従ひ各時代は前代より次第にその程度を高むるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...大膽にまた眞摯に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...主人公ヨブと似たる経験を持ちし所の敬虔摯実(けいけんしじつ)なる人なりしは明かである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...彼は真摯で芸術的才能に恵まれてゐたが...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...余はただ忠厚真摯(しんし)なる日本の一人民として...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...わしの好みはその反対で plus de sincritque de noblesse(気高さよりは真摯さがいい)んですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一つの真摯(しんし)な精神を示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...否幼稚なればこそ真摯...
中野秀人 「第四階級の文学」
...この高寒山地の民治に送つてしかも施政作詩二つながら至美真摯であつた...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...死生を賭(と)する如き真摯(しんし)なる信念は出て来ないであろう...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...そういう時期に来ているのです」ウージェーヌは真摯な感情から溢れ出たナイーヴな表現に打たれて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...文学に関心をもつ者の心に真摯な考慮を呼びさまさずにはいない...
宮本百合子 「明日の言葉」
...その友情はあらゆる真摯な人間関係がそうであるとおり...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...女としてとき子の心を思いやる峯子の気持は真摯なものを加えた...
「今朝の雪」
...真摯(しんし)な態度で酬いた...
吉川英治 「三国志」
...五山の宗教や社会道義の真摯(しんし)な自覚もうながされていた...
吉川英治 「人間山水図巻」
...私たち祖先が過去には持っていたところの強靱(きょうじん)なる神経や夢や真摯(しんし)な人生追求をも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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