...真摯(まじめ)な時は二十六七にも...
石川啄木 「足跡」
...かれの真摯(しんし)にして不屈...
石川啄木 「詩」
...無論渠を真摯な信仰のある人とも思はなかつたが...
石川啄木 「病院の窓」
...真摯(しんし)な人心...
谷譲次 「踊る地平線」
...知人としては真摯と温和とで心からいたわって下さる一洵君...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...彼れの国民に対する同情は真摯にして决して偽りならざりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...真摯な人には往々ある...
豊島与志雄 「故郷」
...諸君が真摯(しんし)でなかったと同様に...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...真摯(しんし)の激しさによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君性温摯...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...固(もと)より真摯なものとは云へなかつた...
夏目漱石 「それから」
...しかもその弁護人が摯悍(しかん)矯直(けうちよく)にして裁判官を面責することを恐れざる放胆を予(あらかじ)め示して置いたときである...
平出修 「公判」
...故にその歌真摯(しんし)にして古雅毫(ごう)も後世繊巧(せんこう)媚(ぶび)の弊に染まず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...眞摯(しんし)にものを愛することが出來るといふのは...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...真摯な誠実さのあらわれている風貌などお父さんそっくりです...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...ものしづかに、落ち着いて、眞摯で、何物にも目をくれず、この世の生活を支配し、あらゆる物の上に臨んでゐるやうであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...彼の真摯(しんし)な懺悔(ざんげ)にも似ず...
吉川英治 「大岡越前」
...われわれ真摯(しんし)な者にとっては...
吉川英治 「親鸞」
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