...』恁う久子の兄が幾度か眞摯に言つた...
石川啄木 「鳥影」
...主人公ヨブと似たる経験を持ちし所の敬虔摯実(けいけんしじつ)なる人なりしは明かである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これキリスト以前に生まれし摯実(しじつ)なる心霊の来世探究史として...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...正造は真摯な面持で膝を乗り出し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何といふ真摯だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...大人の感情と時としては同じくらいに興味深くそしてたいていはより多く真摯(しんし)である子供の感情を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一つの真摯(しんし)な精神を示していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人は常に自由な晴れやかな真摯な意志の所有者である...
豊島与志雄 「生活について」
...それでもう少し浮華(ふか)を去って摯実(しじつ)につかなければ...
夏目漱石 「私の個人主義」
...屡々(しばしば)彼女の現在の絶望に近い生き方以上に真摯(しんし)であるように感ぜられながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...真摯至極なる小野松二氏の功蹟であり...
牧野信一 「〔無題〕」
...眞摯(しんし)にものを愛することが出來るといふのは...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
...新しく真摯な仕事ぶりに感服しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ずっと奥の方にある真摯(しんし)さに刺戟されたが...
室生犀星 「みずうみ」
...あるいはありのままのことを書く真摯が文学だという...
柳田国男 「故郷七十年」
...真摯(しんし)な感化事業家をもって生涯をゆだねているような老外人の夫妻は卓頭に立って黙祷(もくとう)をする...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...余りに真摯(しんし)で素朴な涙だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...われわれ真摯(しんし)な者にとっては...
吉川英治 「親鸞」
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