...今日もしつぶさに『末摘花(すえつむはな)』のいふ処を解釈し得ば容易に文学博士の学位を得べし...
永井荷風 「桑中喜語」
...竹田屋末摘花三篇および洒落本意地の口持参...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...猥※を基礎として人生と社会を達観したるは川柳『末摘花(すえつむはな)』なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...なつかしき色ともなしに何にこの末摘花(すゑつむはな)を袖(そで)に触れけん色濃き花と見しかども...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...桐壺(きりつぼ)で泊まるふうを見せながら夜がふけてから末摘花の所へ来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏が直衣(のうし)を着たりするのをながめながら横向きに寝た末摘花の頭の形もその辺の畳にこぼれ出している髪も美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花は頑強(がんきょう)にそれを拒む...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恨めしくも悲しくも末摘花は思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ここを出る決心をしたらしいことを言い合うのを聞くことも末摘花の身にはつらいことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花の君は物悩ましい初夏の日に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花の醜さも比較して考えられることがなく済んだのであろうと思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は末摘花(すえつむはな)の着料に柳の色の織物に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花は東の院にいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は使いへ末摘花の出した纏頭(てんとう)のまずいのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれでもが作るような古いところがあるじゃないかね」滑稽(こっけい)でならないように源氏に笑われている末摘花の女王はかわいそうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一度末摘花へ返事を書こうとするふうのないのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...せめてこれだけの頭のよさがあの人にあればよいのにと末摘花の住居(すまい)のほうがながめられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...詞藻摘花粋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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