...猥※を基礎として人生と社会を達観したるは川柳『末摘花(すえつむはな)』なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...例えばあのみにくい末摘花の哀れな姿を描写している場面や...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...源氏が直衣(のうし)を着たりするのをながめながら横向きに寝た末摘花の頭の形もその辺の畳にこぼれ出している髪も美しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花が現代人風になったと見えるのは三十日に贈られた衣箱の中の物がすべてそのまま用いられているからであるとは源氏の気づかないところであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口を被(おお)うた袖(そで)の蔭(かげ)から例の末摘花が赤く見えていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花は頑強(がんきょう)にそれを拒む...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...埃(ちり)は積もってもあるべき物の数だけはそろった座敷に末摘花(すえつむはな)は暮らしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人並みの人にもなれない私はこのままここで死んで行くのが何よりもよく似合うことだろうと思います」とだけ末摘花は言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恨めしくも悲しくも末摘花は思うのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花は自身の抜け毛を集めて鬘(かずら)にした九尺ぐらいの髪の美しいのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花の醜さも比較して考えられることがなく済んだのであろうと思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は末摘花に告げて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...善良さは稀(まれ)に見るほどの女性である末摘花のもとに使われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの末摘花(すえつむはな)に幻滅を感じたことの忘れられない源氏は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花は東の院にいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一度末摘花へ返事を書こうとするふうのないのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末摘花(すえつむはな)の女王(にょおう)は無視しがたい身分を思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...詞藻摘花粋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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