...藤室夫人携ふるところの日本弁当を食ふ...
高浜虚子 「五百五十句」
...五叉(ごさ)の肉刺携ふる若き人々側(そば)に立ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...270アートレ,デース長劔の巨大の鞘の傍に常に携ふ短劔をやがて手中に拔きかざし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...盾携ふるトロイアの軍勢近く襲ひ來て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...武具携ふる莊嚴の華麗の姿...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無用の弓を携ふる?ポセードーンに相向ひ戰ふべしと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...珍寶のかゝる多量を携ふる君見出さば何とせむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人に光明携ふる曙十たびあくる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...携ふるところの蒸汽船の模型を見...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然るに當日寫眞機を携ふる新聞記者は警護の者の制止するを肯(がへん)ぜずして闖入する事の出來ぬ境に闖(ちん)入して俳優の演技を撮影せんとした...
永井荷風 「十年振」
...携ふる手を暖むる事懐炉の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...扇子は婦人の形容に携ふるものたる事なほ男子の杖におけるが如し...
永井荷風 「洋服論」
...米国にて男子扇子を携ふること決してなし...
永井荷風 「洋服論」
...植民地の風をまなびて傘を携ふべきことけだしやむをえざるなり...
永井荷風 「洋服論」
...其の人一たびは我と手を携ふべかりつるに悪性の病生じたれば我に引き止めむ力もなく...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...毎も大きな酒袋を携ふ...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...手を携ふるものであれ...
山路愛山 「英雄論」
...天狗の携ふる所となれる者...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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