...果物籠を携えて一日のうちに二度も追いかけてやって来たのである...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...それを日本に伝えたのはまだ印刷しない前の一切経は玄僧正が唐の玄宗皇帝の時開元時代の写本一切経五千四十八巻全部携えて還って来たのであります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...細君や子供を携えて東京へ遊びに出かけるのである...
高浜虚子 「丸の内」
...日夜花を携えては中尉の墓辺を逍遥し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...千九百十四年、六月二十八日、墺国皇嗣フランツ・フェルディナンドが、妃を携えて、ボスニヤの首都サライェヴォを訪問した時、セルヴィヤの一学生ガリロ・プリンチプの、狙いを定めて放った短銃の幾発は皇嗣と妃とを同時に殪(たお)した...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...それを携えて帰りかけたので...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...首はやはり携えて行った――みやげにすると戯れながら...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...熊谷が首桶を携えて出ようとするおり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二人は相携えて上方からこの甲州へ入り込んで来たということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その芳名録を携えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大川氏の携えていたピストルはなんらの許可を得ずしてもっていたものとのことであるから銃砲火薬類取締規則に触れることは別問題である」参照 刑法第三十六条――急迫不正ノ侵害ニ対シ自己又ハ他人ノ権利ヲ防衛スル為メ已ムコトヲ得ザルニ出デタル行為ハコレヲ罰セズ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...手に打ち出し模様の銀の酒杯を携えている...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...自ら種実を携えて...
柳田国男 「海上の道」
...今はただ簡単に酒食を携えて川の辺へ行き...
柳田国男 「年中行事覚書」
...おれの携えて来るさかなとは...
吉川英治 「上杉謙信」
...鎌を携えて夕方搦手門に集まった...
吉川英治 「三国志」
...彼はそれを携えて葭萌関(かぼうかん)にある玄徳にまみえ...
吉川英治 「三国志」
...それを携えて宗清は...
吉川英治 「源頼朝」
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