...それよりもめらめらと舌を吐いて袖格子(そでがうし)に搦みながら...
芥川龍之介 「地獄變」
...杭に黒髪の搦みながら...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ときどき彼女の柔軟な二の腕が僕の腰に搦みついたり...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...五本の後(おく)れ毛が搦みついていた...
海野十三 「深夜の市長」
...手に搦み、足に搦み、それは恐るべき魔力の有るのに驚かされた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
... 710その剛強の手を揮ひ勢猛く搦みあふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 730膝と膝とを搦み合ふ兩勇遂に地に倒れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一しよう懸命盤の縁に両手で搦み付いた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...ほしいままに搦みつく雲を伐るから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...男の右手に搦み付く...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...手で優しく搦み付くところなぞは...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...下界に搦み附いている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...手の動きの方向につれて、繊維は並び、搦み、重つてゆく...
柳宗悦 「和紙の美」
...その搦み合ひに度を与へる...
柳宗悦 「和紙の美」
...雁字搦みに縛られたのは彼自身なんだ...
山本周五郎 「陽気な客」
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