...彼が鵬翼の扶揺を搏つて上ること九万里...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...同じに搏つ鼓動の響きばかり...
石川啄木 「散文詩」
...(げき)として脈搏つ程の響もない...
石川啄木 「葬列」
...魂のさやに脈搏つすぐよかさ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...私達の生活に脈搏つてゐる...
薄田泣菫 「久米の仙人」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...かういふ時は水底の石と石とが相搏つてどう/\と凄じい響が聞える...
長塚節 「痍のあと」
...俺の脈は六十二搏つ――なんてことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平凡なことも詩のように美しく心を搏つのかもしれない...
久生十蘭 「生霊」
...なにか愕然と人を搏つものがあって...
久生十蘭 「南極記」
...海藻を絡んだ羽を搏つて...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...悪魔! とか叫びながら相搏つのみで暫しは手の降(くだ)しようもなかつたのであるが...
牧野信一 「円卓子での話」
...塔の上にはしなやかに羽搏つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...羽を搏つ鷲のように...
吉川英治 「上杉謙信」
...強く脈搏つてゐる地方文化をもう一度呼び返してほしいと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...もっと重要な人の胸底を搏つものを失(な)くしてしまうおそれがある...
吉川英治 「三国志」
...これほどまでに胸を搏つ美しさにも逢ったことがなかった...
蘭郁二郎 「植物人間」
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